スポーツ起業に向いてる人、向いてない人

スポーツ起業の仕方

from 宮城哲郎

 

先日、大阪でスポーツ起業を目指す人たち向けのセミナーを開催した。

 

そこでは、一般的な起業までのロードマップを学び、参加者が現時点で考えている起業アイディアについての発表を行うこと。

 

そして、それをみんなでアイディアを出しあいながら、更に掘り下げていくというようなワークショップも行った。

 

個人的に、スポーツという分野でビジネスアイディアを生み出す起業家を育成する事は、以前からやりたかった事なので、とても楽しい会を過ごせた。

 

加えて、面白いビジネスアイディアを考え出した参加者もいたので、思わず「僕が投資するから会社を設立しなよ?」なんて伝えた人もいたのも嬉しい誤算。笑

 

スポーツビジネスというと、未だ、その競技に関連する事業を想像する人が多いのが実情だ。

 

しかし最近では、そうした常識を逸脱したアイディアを持っている人も、少なからず存在しているので、個人的には今後もこの企画は続けていこうと思ったものだ。

 

さて、そんなベンチャー的な雰囲気が包む会場の中で、ある一人の参加者からこんな質問があった。

 

あるプロクラブの求人募集

その参加者が語った事は以下の内容だ。

↓ ↓

あるプロスポーツクラブの求人を見たそうだが、そこでは簡単な仕事の内容と、給与に関する金額が書いてあった事。

そして、その金額が業界ではなかなか高額(らしい)なので、多くの人が賞賛しているという事。

そして、それについて僕はどう思うのか?という質問だ。

 

まぁ、簡単にいうと、、、

「この金額の条件での人材募集って凄いのですか?」という質問だ。

しょーも無い事を聞くなぁ・・・と思ったのは僕とあなたの秘密だ。笑

 

で、実際に、その求人の内容を見てみると、僕はすぐに違和感を感じた。

 

一体、どこに違和感を感じたのかというと、それは給与(報酬)に関する表記の仕方だ…。

 

普通、求人募集の際の給与(報酬)表記は以下の通り…。

 

(年)300万円〜  (※金額は大体ね?)

要するに、最低賃金を基準に記載するケースだ。

 

でも、その会社では、その逆で。

(年)〜500万円  (※こちらの金額は実際に表記されてたやつ)

という風に書いてあったわけだ。

ちなみにこの金額は重要ポストの業務ね。

 

まぁ、僕も詳しくは知らないので、実は単純に間違って表記していた可能性もあるかもしれない。という事は大前提として伝えておくが…。笑

 

だけど僕は、この表記に対して率直に違和感を感じたので、逆に参加者の皆さんに以下のような質問をしてみる事にしたのだ。

 

「この報酬について、皆さんはどう思いましたか?」とね。
※いわゆる逆質問というやつ。

 

さぁ、あなたは一体、どう思っただろう?

ちょっと、考えてみて欲しい。。。

 

参加者の9割の声は…。

 

まず、一番多かった回答から紹介しよう。

参加者のほとんどは以下のような回答をした。

 

「選手でも無いのに、この報酬はすごく良い条件だと思います。」

「一般のサラリーマンよりも高額な条件の掲示、凄く良い会社だと思う。」

「自分もここにトライしてみたいと思いました。」

 

などのような、肯定的な意見がほとんどだ。

というか参加者のほぼ、全員がその回答だった。

 

実際に、このネタを出してきた参加者の話では、SNS上でもそうした肯定的な意見が多く、ここで出た回答と同じような声が多数あがったそうだ。

 

でもね、実は、僕が違和感を覚えたのは正にここだった。

 

それは、なぜか?

それは、最高金額が決まっているという事だ。

要するに上限が決まっているという事に対して、僕は違和感を感じたわけだ。

 

確かに頑張れば普通のサラリーマンよりは、給料がもらえるかもしれない。

※まぁ、みんなが言うサラリーマンの定義もよく分からないけど。

 

でも、この表記(〜500万)だと、最低は0円という事もあり得るわけで、結果を出せなかったら当然、低い場合もある。

 

もちろん、これはプロの世界だから仕方が無い事だとも思うし、実際にビジネスってそうあるべきだと思う。

 

加えて、ソコに詳しく書いてなかっただけで、その成果ごとに翌年の給料が上がるという事も実際にはあるはずだとも思う。

 

何もしなくても「◯◯◯万円は保障してくれる方が会社が良い」なんて、都合の良い甘ったれた考えを持つ人よりは、はるかにマシだ。

 

当然、それぞれの会社の社員に対しての報酬の支払い方、考え方というのは会社毎に違うので、この部分に対して否定もしない。

 

ただ、僕が今回、違和感を感じたのは、金額の上限が決まっているのにも関わらず・・・

 

他の業界よりも金額が高いという事に対して喜ぶ人の方が多い」という事だ。

 

そして、それが起業家を目指していると語っている人たちの中にも、多く存在していたという事にも驚いた。

 

正直、もう少し僕寄りの考え方をしている人が多いはずな?

そう思ってただけに、逆に驚いたぐらいだ。

 

「だったら、起業なんかせずに、今すぐその会社に求人出してきてトライした方が良いよ!」と言ってしまったぐらい。笑

 

ちなみに、参加者の中で唯一、僕と同じように

「んー、仕事の責任の割には上限が決まっているので僕はやらないと思います。」

そうハッキリと語った人がいるのだが、その人物こそ。

 

僕が、この記事の冒頭で「お金出すから会社設立しなよ?」と言わしめた参加者だった。

 

あなたはどこを目指す?

 

誤解の無いようにハッキリとお伝えする。

※言った、言わなかったとなるのが面倒なんで。

 

正直、この報酬額に対しての評価に関しては、どっちが正解で、どっちが間違いということは決してない。

↑ここ読んでね?

 

ただ、単純に…。

 

誰かに決められた金額で仕事をするのか?

自分で決めた金額で仕事をするのか?

 

そして、このどちらをあなたが選択するのか?

という事が重要なポイントなのだ。

 

もしも、あなたが起業して自分でビジネスを興すなら、誰かに決められた金額で仕事をしてはいけない。

 

なぜなら、リスクを追って起業するのにも関わらず、それなのに金額まで他者に決められたら何のためにリスクを背負ったのかも分からなくなるからだ。

 

逆に、誰かの決めた金額で仕事をする場合でも、あなたは与えられる報酬以上の働きをする事を目指して、常にそのポジションを死守する事に全力を尽くさないといけない。

 

なぜなら、会社には抱えられる人材の数には限りがあるからだ。

※経営者の気持ちになったらわかるよね?

 

そう考えると、結局のところ…。

 

どちらも「金額以上の仕事」をしないと生き残れないのは当然なわけで、そのために常に自己を磨くという事をする必要があるのだ。

 

そういう意味では、いよいよスポーツ界もビジネスとしてシビアな環境になってきたと感じるわけなのだが、

 

結局のところ、あなたが仕事に対して「どの様な要素を求めるのか?」

 

それって凄く大切という事になるのかも知れないね。

 

仕事を選びは結婚と一緒。

 

誰かがそう言ってたけど、本当にそうだと思ったよ。

 

それでは。

 

PS あなたは知ってましたか?

実はスポーツビジネスでは「集客」をする前に、ある事に取り組まないと決して成功しないという事実がある事を…。

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