from 宮城哲郎
僕らのような経営者にとって、「仕組み化」という言葉の響きはとても素晴らしい物ではないだろうか?
例えば・・・
・集客を仕組み化する
・営業を仕組み化する
・業務を仕組み化する
・事業を仕組み化する
などなど。。。
きっと、あなたの中にも「◯◯を仕組み化したい…」というフレーズが常に頭を過ぎることだろうが、実は、この「仕組み化」という事を実践する前に、一つだけ注意して置かないといけない事がある。
この点を踏まえないままに、「仕組み化」を目指すと悲惨だ。だって、仕組み化をしようとすればするほど、自分のビジネスが崩壊に向かうんだからね?
という事で、今回は「仕組み化について考える前に、一度考えてほしい事」これをあなたにもシェアしたいと思う。
あなたのビジネスのスタンスは何?
世の中のビジネスには大きく分けて、3つのスタンスがある。それは・・・
(1)それなりの商品を大量に販売して、「誰がやってもほとんど同じようにビジネスが回る」ようなビジネスモデル。
(2)最高、最新、売り手のこだわりをスタンスに「うちのサービスが気に入らなければ、お引き取りください」という、プロフェッショナル型の職人気質のビジネスモデル
(3)お客さんとの関係性を軸に、顧客の問題や悩みを解決しつづけるというような「お客さんに尽くす」という事を信条とした、密着型のビジネスモデル。
という風に分かれるのだが、この3つのビジネススタンスのうち、あなたのビジネスは「どれに属しているのか?」という事だ。
例えば、(1)の商品を大量に販売して、「誰がやってもほとんど同じようにビジネスが回る」というのは、大手企業を代表するようなビジネスモデルだが、これこそまさに「仕組み化」の真髄とも言えるだろう。
逆を言えば、徹底した仕組み化、効率化が出来るからこそ、大量に商品を販売できるし、何よりたくさんの社員がいても給料が払える利益を出せるわけだ。
このブログを読んでいるスポーツ経営者の多くは、きっと(2)か(3)のスタンスを軸にビジネスを展開しているという風に、実感している事だろうが、実際に世の中のほとんどの会社もそうだと思う。
ただ、補足だけしておくと(2)の最高、最新、売り手のこだわりをスタンスとしたビジネスをやっているという人に関しては、、、
「本当にそれって、あなただけしか提供できていない、こだわりなの?」
という事を一度考えてほしい。
なぜなら、先ほども説明したように、このモデルは「うちのサービスが気に入らなければ、お引き取りください」と言えるほどでないといけないからだ。
(↑↑ん?なんか、そんな経営コンサルタントがいたな?笑)
「いやいや、そんな事をとてもお客さんには言えませんよ?」という事を考える人もいるはずだが、もしも、あなたが本当に「こだわり」のサービスを提供しているのであれば、そもそも、お客さんは有無を言わずにあなたのいう事を聞いているはず…。
なので、「うちのサービスが気に入らなければ、お引き取りください」なんて言う機会はほとんど存在しない。のだ。
医者さんなんか、まさにそのポジションだよね?だって、医者が「明日緊急手術です」と言ったら多くの場合、2つ返事で「ハイ」だろうから。
ちなみに(3)のスタンスだと、徹底的に「自分のお客さんの問題や悩みは何か?」と言う事を考え、そして解決していく中で、信頼と実績が高まり業績が上がっていくというわけだから、世の中の中小企業が目指す形としては、理想的ではないのかな?と思う。
このように、世の中には大きく分けて3つのビジネススタンスがあるのだけど、自分達がどう思ってようが、お客さんにとっては「その3つのうちのどれか」に分けられているという現実がそこにはある。
お客さんの見え方を理解している?
例えば、スポーツビジネスでよくあるのは、、、、
「うちでは密着型のビジネスを展開している」と語る割には、お客さんにとっては大手企業と比べられるという「それなり」のサービスしか提供出来ていなかったり。
「うちは上を目指すような、こだわりのメソッドを提供している」と語る割には、他でもよくあるようなメソッドだったり・・・と。
こうした事が起きているわけだ。
そうしたスタンス毎のビジネスの作り方も実はあるのだが、今回の記事でいう「仕組み化について考える」前に、意識してほしい事は、まさにそれなのだ。
例えば、、、
街でよく見かける事例を一つ。
Aというスポーツクラブがあって、そのスポーツクラブでの営業文句は以下の通りだとする。
「うちのクラブのコーチ陣は、全てプロフェッショナルなコーチ陣です。」
きっと、あなたも見た事があると思うし、もしかしたら実際にそういう事を掲げてPRしているかもしれない。。
面白いのはここからで、そういう「こだわり」を掲げている割には、求人のPRを見てみると・・・
「スポーツ好きなら誰でもおっけー、経験者問わず」
というような事を掲げている。
どう、これって矛盾が存在していないだろうか??笑
でも、似たような事って本当にたくさんの会社が、「自分では全く気付かず」にやってしまっている。
よく、僕に相談してくる経営者で「もっと仕組み化したい」という風に語る人達も多いのだけど、仕組み化をするという事は、即ち・・・
「誰がやっても同じようなビジネスを作る事」
という事になるわけで。
「それって本当にあなたの提供したいスポーツサービスの価値なの?」
そう、僕は常に思うわけだ。
むしろ、プロフェッショナルを売っているのなら、あなた以外の人材を入れるという事は、お客さんにとって「期待はずれ」になるわけであり。
逆を言えば、あなた以外の人材にお客を取られるのなら、あなたの言うこだわりも「その程度」という事になってしまう。
そうしたビジネススタンスを持っている人にとっては、残念ながら「事業の仕組み化」は諦めた方が良い。
コーチを増やしたり、生徒数を増やしたりという事も、やればやるほどお客さんにとって「マイナス」要因が多くなるわけだ。
「あの会社、言うほどこだわってないじゃん?私だけって言ったのに・・・」と言う風にね?
仕組み化してはいけないこともある。
そう考えると、仕組み化をする事って「自分達のスタンス」を知らないと、何をどう仕組み化するかすらも決まらないんだな?ということに気がつくことだろう。
仕組み化する事は、作業を「効率化」する事で
「さらなる効果」を期待する行為だ。
効率化する事で「効果が高まる事」と、効率化する事で「逆に効果が下がる事」というものが現実としてある事をしっかりと理解する。
それだけで、今まで仕組みについて悩んでいた人も、「あ、自分達はこれで良いんだな?」という事に気がつくだろうからね?
ビジネスだけでは無いのだけど、常に「なぜ、それをやる必要があるのか?」という事を考える事って凄く重要だと思う。
経験を積んでいくと、やれそうな事って確かに無数に出てくるのだけど、それがあなたにとって「やるべき事なのか?」というと話は別な事って結構ある。
行動も大事なんだけど、その行動に対して「目的」を持ったり「意義」をつけたりすることも大事なので、もしも、あなたが今後、「仕組み化」について考える機会があれば、今日の話を思い出して欲しいと思う。
あ、ちなみに・・・起業前のゼロの状態の人は、とにかく行動してね?
だって、何も無いんだから。そこは誤解の無いように…。
それでは頑張ろう。
【運営事務局より】
期間限定 無料ウェブセミナー参加者募集
今すぐ、あなたが普段使っているメールアドレスを下記より入力し、そして、今すぐスポーツビジネスで生計を立てていく為に必要な知識を手に入れてください。
今ならスポーツビジネスに役立つ5つの無料特典が手に入ります!!
↓ ↓
購読を辞めるのもメールに記載しているリンクをクリックするだけで簡単に辞めることができます。