from 宮城哲郎
「ビジネスで勝ちたかったら、ブルーオーシャンを狙え!」
あなたも一度や二度ぐらいは、そうしたことを言われたことがあると思う。
ちなみに、知らない人の為に解説しておくとブルーオーシャン戦略とは、、、
「競合やライバル企業がいない場所で、ビジネスを展開することで市場を独占しよう!」という考えだ。※かなり、簡単にお伝えしているので悪しからず…。
そして、その逆のことを「レッドオーシャン」と言って、まぁ、ライバルが多い場所でビジネスをしようとすることを言うのだが。
要するに、ビジネスで勝ちたかったら「ライバルがいない場所」でやると勝てるので、そうしたポジションを狙うべきという事なのだ。
例えば、スポーツビジネスの場合で考えると…。
まだまだ日本に上陸していないトレーニングメソッドや、用具、種目等をいち早くとりいれたり…。
海外では人気だが、日本ではまだまだマイナースポーツと呼ばれている競技でビジネスを始めようとすることだ。
こうした戦略をとると確かにうまくいけば、その業界のリーダーになることは可能だろう。
だが実は、そこに落とし穴があることを多くの人は意識していない。
なぜなら「ある視点」が欠けているからだ。
なので、もしも、あなたが現在…。
「お、このビジネスは、まだ誰も手をつけてないはずだから、自分がやればきっと儲かるはずだ?」
そうしたことを考えている最中なら、まずは、この記事で話すことを考えたうえでトライしてみてはいかがだろう?
「なぜ競合がいないのか?」を考えたことはあるか?
人は誰しも、ワクワクするようなビジネスチャンスの話が大好きだ。
しかも、その話が「自分の独占状態」になるかもしれないと知ったら…。それはかなりトキメキもんだろう。
その気持ちはもちろん僕にも理解できる。
なぜなら、僕もそうしたトキメキをこれまで何度も抱いていたからだ。笑
でも、こうしたトキメキに水を差すようで恐縮だが、そんな時こそ、以下の質問を自分自身にして見てほしい。それは…。
「なぜ、競合がいないのか?」という質問だ。
「ライバルがいないだろう」という考えでビジネスをやるのは、かなり危険で早とちりだ。
なぜなら、あなたよりも先に「そのライバルたち」も同じビジネスにトライしようと考えてた可能性があるからだ。
ライバルのいない商品は売れると勘違いしがちだが、実際には逆だ。
あなたも顧客の立場として考えたらわかると思うのだが。
これまで見たことも聞いたこともない商品に対して、お金を払うという行動をとること自体…。
ものすごーくハードルが高い。
そのことを、まずは理解しないといけない。
例えば、僕がこうして「スポーツビジネスの専門のコンサルタント」として、活動を始めたとき。
当初の思惑で言えば、、、
「まだまだ、マーケティングという分野を現場レベルのスポーツビジネスで教えている人は少ないから、これはイケる! ケケケ・・・ニヤリ」
なんてことを思ってたのだが、実際には…。
「プロスポーツでもないのに、スポーツで稼ぐなんてあり得ない」
そんな市場の状態からの始まりで、最初から門前払いだった。
当然、そうなると市場に対して時間をかけて教育をしていくなくてはいけない。
加えて、スポーツビジネスに関わる人たちのほとんどが「ビジネス話」が苦手だ。
「経営」とか「会計」とか「マーケティング」とか…。
そんなキーワードを聞いただけで眠たくなる人も多い。(ま、僕もそうだったけどね。)
当然、そうした普通の経営者なら、当然のごとく知っているような経営の話でさえもできるだけ難しくないように説明していく必要があったのだ。
だって、人はわけがわからないものにお金は払わないでしょ?
だから僕は、長い間、ブログやメルマガのような情報発信をすることはもちろんのこと…。
実際に、色々な場所に出向き、新規開拓として勉強会やセミナーなどを開催する事もおこない。
「スポーツという手段で誰でも生計を立てることは可能なのですよ?」という啓蒙活動を行うことになった。
もちろん、そうした活動が認知されるまでは大してお金になるわけもなく。
それでも、このような啓蒙活動を続けられた要因には、僕が、スポーツマーケティングの会社とは別に経営しているスポーツクラブの存在があったからだろう。
そこでの収入がきちんとあったからこそ、こうした新しいビジネスに対して時間を投じることが出来ているわけだ。
要するに、ライバルが存在しないならしないで、市場に対して「きちんとPRしていく」という活動を続けるという手間がかかるわけで。
こうした手間をかけたからこそ、市場で自社の地位を確立できることを知らないといけない。
なぜ、競合やライバルがいないように「見える」のか?
それは、競合やライバルたちが「あえて参入していない」というケースも疑わないといけないのだ。
ライバルが多くても勝てたりする
これとは逆に、ライバルが多い業界だからこそ「勝てる場合」もある。
なぜなら、ライバルがいるということは、すでに市場に対して商品が売れるという根拠があるからだ。
そうなると、次に行うのは市場に対して「ライバルたちと自分たちの違い」をどう見せるのか?
ということになるのだが、個人的には業界自体が盛り上がる方が僕は好きだ。
例えば、このスポビジ大学を通じて、たくさんのスポーツ経営者が生まれていったが、そのことに対して…。
「自分の首を締めることには繋がらないのか?」
と心配する人がいるが、僕はそうは思わない。
なぜなら、ビジネスはライバルの存在以上に大切なのは顧客の存在だからだ。
ライバルが増えるということは、当然、顧客も増えていく。
顧客が増えていくということは市場が盛り上がることを意味しているわけで、僕がやることは、、、(ここからが重要)
市場の顧客が悩んでいることに対して、
自分の出来ることで何をしてあげられるのか?
それに集中できることを意味するからだ。
顧客がいればビジネスはできる。
でも、自分の商品を買ってくれそうなお客さんがいなければビジネスはできない。
だとしたら、どんどん業界が盛り上がることの方が良いというわけだ。
もちろん、そうしたライバル達が増えていけば、当然、自社にお客さんを「集める」活動をしなければいけない。
だからこそ僕はマーケティングの必要性をこのスポビジ大学で、かなりしつこく語っている。
でも不思議とこうした話は、多くのスポーツ経営者は好きではない。
きっと、自分の好きな競技や知識について語る方が好きなのだろう。
だからこそ、スポーツを仕事にしている人は増えている一方で、チャンスはどんどん到来しているというわけだ。
だって、スポーツサービスを求めているお客さんは、どんどんふえているんだからね?
結局、双方にメリット・デメリットがある。
ブルーオーシャンもレッドオーシャンも、それぞれメリット・デメリットがあるということをこの記事で知ったことだろう。
となると、あとはあなた自身がどのようなビジネススタイルをしたいか?ということに行きつく。
がっつり、業界の権威になりたいのか?
自分の好きな事、出来る事に対してお客さんを集めたいのか?
それともライバル達がいない場所でひっそりビジネスをはじめたいのか?
色々とあるだろうが、きちんとあなた地震で選択しないといけないわけで、自分自身で深く考えもしないで、本やネットで見たからと言って…。
「やっぱ、ブルーオーシャンや!」
なんていうことは考えないでおこうというわけだ。
世の中には、これからも様々なビジネスネタがあなたの前に現れるだろう。
そんな中で、あなたが理想のビジネスを作りたいのなら…。あなた自身が、
「将来どのようなビジネスライフを送りたいのか?」
そこをしっかりと描けていることが重要になる。
そして、今の時代、そうした自分自身の人生設計がきちんとできたのなら、ネットでググれば色々な方法は見つかるはずだから。
ということで、健闘を祈る!
PS ちなみに僕が推奨しているビジネスライフは「スポーツ起業家」という生き方だ。
良かったら、その記事もご覧になって見てはいかがだろう?
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