from 宮城哲郎
沖縄にあるいきつけのカフェにて…
この記事を読んでいるということは、きっとあなたは…
・総合型地域スポーツクラブの関係者
・これから総合型地域スポーツクラブを作りたい(興味がある)
このどちらかだろう。
僕が代表を務めるサンビスカス沖縄が、総合型地域スポーツクラブとしての活動も行なっているのは、きっと承知の通りだと思うが。
クラブを設立して、間もなく10年を迎えるとはいえ、まだまだ僕らの理想とする形のクラブへの道程は続いている。
そんな事もあるので、今の現状に奢る事無く、現在も定期的に、同じ総合型地域スポーツクラブを経営されている人達に混じって勉強をさせてもらっているわけなのだが、そうした中で気づいたことがある。
それは、何かというと・・・
同じ総合型地域スポーツクラブという活動においても、その運営形態が様々である。
ということだ。
そこで、今日はあなたには「総合型地域スポーツクラブの代表的なビジネスモデル」について、あなたにも紹介したいと思う。
代表的な3つのモデル
最初でお伝えしたいのだが、全国的に見ても、そして僕が支援してきたクラブを見ても、それぞれの特徴や強みを活かしたりと、細かくビジネスモデルを分けようとするのであれば色々とある。
ただ、この記事を読まれている人の多くは、きっと「これから総合型を作りたい」と考えられている人なのかなとも思うので、そうした人たちに対して「色々とあるんだよねー」というのは、少しコンテンツとしては丁寧ではないので…。
今回は、数あるクラブの中での共通項を踏まえながら、「やはり、大きくわけて、この3つのスタイルが主な運営モデルなのかな?」というのを分類してお伝えしたいと思う。
その3つのモデルとは以下の通りで、
①スポーツ事業を多くつくって、
会費収入やイベント収入を得て経営するクラブ
②地域のスポーツ施設の指定管理者制度をうけて、
施設管理費をもらいながら、その施設を活用して事業を行なうクラブ
③地域の公民館や施設等に、みんなで自主的に集まって、
会費を募り、それを運営費に活動を行なっているクラブ。
上記3つのパターンのどれか当たるパターンで、多くのクラブが活動をされているという風に見ても問題はないと思う。
このように地域の特性や規模によって、それぞれのクラブがそれぞれの持つリソースを活用して全国各地でクラブ経営をされているわけだ。
そして、それぞれのクラブの人達から話を伺うと、それぞれの運営スタイルには、それぞれのメリットやデメリットがあるのもわかる。
①事業を自ら作って会費収入を得るモデル
例えば、①のようなスポーツ事業をつくって会費収入を得る経営スタイルでは…
メリットとして、ソフト事業の開発力という強みを発揮できるという意味での自由度もあるのだけど、やはりデメリットとして施設面での確保や地域との連携が不可欠であるということは課題だろう。
総合型地域スポーツクラブでは、国の認定制度を受ける手続きがあるのだが、そうした場合は施設の確保などに当たっては優先的に確保できたりもするので、そこは普段から地域貢献活動を積極的に行っていれば関係性も築けるのだけど、
そうした努力を怠ると、
「なぜ、総合型地域スポーツクラブだけ、施設を優遇されるのか?」
なんて事を言われるらしいので、頑張りどころではある。
ただし、自分達で事業を作れるということは、やればやるだけ成果が見えるのでモチベーションは高いのだけど、やはり問題は、目に見えて収益が出るまで、クラブの体力が持つかどうかという事だね?
ただ、これまでの経験上、こうしたスタイルのクラブは、無から有を生み出す力があるので、活動を続けていく中で、他の様々な組織や団体からの、相談やコラボの話を受けている傾向がある。
そして、大きな助成事業などを獲得しやすいのも、こうした企画力のあるクラブの特徴だと思うし、そこから生まれた財源を活用して、クラブハウスを建設したり、自前の施設を設けたりということもできるので、そこはやりがいのあるパターンだろう。
ちなみに、僕のクライアントで総合型をやっている人達のほとんどがこのスタイルだし、僕らもそうだ。
②指定管理のモデル
②のような指定管理のモデルでは、一見大きな財源を得るという意味では安定するような気もするが。
施設管理者として「施設を管理する事が第一」という目的もあるので、どうしてもクラブの事業について考える時間が限られている。
※週末は、地域の色々な組織団体が利用するので、クラブのイベントなんかやってられないそうだ。
管理している施設を活用しらクラブで事業で得た収益が増えれば、それだけ行政からの管理費は削減されるという事も起きるケースもあるので、
事業をやればやるだけ、成果になるわけではないので、「事業やるより施設管理に集中した方が良いのでは?」という感覚になるらしい。
だが、実際に施設を管理しているという特権は非常に大きいのは言うまでもない。なぜなら、施設がないという懸念が消えるからだ。
でも「管理に集中したい」という発想になった瞬間、それは総合型地域スポーツクラブでなくても良いという事態にもなってしまうので、
そうではなく、今一度クラブ設立時の想いを思い出して、「自分達の持っているリソースが地域のどんな問題を解決できるのだろうか?」その辺りを明確にして、運営を仕組み化していけば、かなりスムーズな経営が出来るのではと思う。
③地域の自治体を中心としたクラブ
このモデルの地域の公民館などに、自発的に集まって活動する、このモデルは少し前までの総合型地域スポーツクラブとしては、とても多い事例のクラブであると感じる。
公民館を拠点に、自治体のメンバーが集まってクラブ活動を行う。一見すると地域に根差したクラブという発想としては、とても良い形ではないかなと思う。のだけど・・・
このモデルの場合、最大のネックは人の問題だ。
最初のころは、みんなで一緒になって活動していくのだが、徐々に、ある一部の人に頼った運営になってしまうため、それがネックで活動が続きづらいというケースがあるということだ。
その方のエネルギーがあるうちは、良いかもしれないが、そうでは無くなった場合に一気にクラブの活動はとまる。
そんな状態が、これまでに全国各地で起きていることで問題視されている。助成金を取ったものの、その助成期限が過ぎたり、すると活動自体が止まってしまうということだね。
そうした理由から、このモデルの場合は「皆で一緒にやろう」という理想と、現実のギャップをどう埋めるかという部分が課題だろう。
僕自身も常に意識しているのだが、「自分が倒れても成長する会社の仕組みを作る」という考えを持ってクラブビジネスをやっているのだけど、
これは例え会社でなくても必要な考え方だし、地域の自治体活動であってもそうあるべきかなと思う。
このようにルールや運営方法を最初のウチで明確にすることで、誰がやっても、きちんと「活動が続く」という仕組みを作る事が重要だろう。
※この規模なら当番制という言葉を使うと良いのかもしれない。逆にそれが嫌だと言う人は、そもそもこのクラブスタイルに適した会員(顧客)ではないと思った方が良いかもしれない。
でも、結局はマーケティング
さて、このように一部だが様々な運営モデルを紹介したのだが、結局のところ、そこに「会員」が集まらなければ活動は成り立たないのはどれも同じ。
なぜな、財源がないと、クラブ運営は愚か、指導者も雇えないし、何もできないからだ。
いかにして、自分達の活動に対して「人を巻き込めるか?」そういうスキルがあれば、どのようなモデルで運営されていても、活動はつづくし成長もすることだろう。
僕の周りにも「総合型地域スポーツクラブ」をやりたいと、語る人が本当に増えてきているのだけど、でも、あなた自身に「人を集める力」が無いと、どのような運営モデルを選んでも机上の空論にしかならない。
マーケティングは決して「商売」だけに必要な概念ではない。
NPOでも、ボランティア活動でも、「何か人を集めてやりたい!」そう思った時に、絶対に必要な概念でありもはやスキルなのだ。
あなたは、マーケティングのことを、「ただの市場調査」だとは思っていないだろうか?
なぜ、市場調査をするのか?
それは、自分達の考える企画や事業が、どんな人を相手に行なわれ、そして、どういう風に価値を伝えれば、こちらの所に来てくれるのか?
要するに「人を巻き込む」為に必要な事を、調査しているだけで、決して調査自体が目的ではない。
地域の問題課題を解決する為に、総合型地域スポーツクラブがあるのであれば、僕らは、もっと地域の問題課題を知る必要が在るわけだし、その問題を解決する為の手段としてスポーツがあることをもっと理解すべきなのだ。
自分達がやりたいことだけをやるのであれば、それは民間企業と変わらない。
自分達のやりたいこと、そして出来る事が、
地域の問題や課題の【解決手段】として成り立たせる事
これこそが、総合型地域スポーツクラブという存在の、ビジネスモデルになるのである。
この記事を読んだあなたは、きっと総合型地域スポーツクラブという物に関心があるのだろう。
同じスポーツの仕事でも、そこには色々な価値観があるのを、ぜひ、これを機会に覚えておいて欲しいと思う。
それでは頑張ろう!
宮城哲郎
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