(質問)スポーツで飯が食えるのか?

スポーツ起業の仕方

from 宮城哲郎

 

以前、このスポビジ大学の執筆者でもあるタスクさんの、

記事を読んだという人からメールが届いた。

(※ちなみにこの時の記事は→こちら

 

その時の相談内容を簡単にお伝えすると、

「プロスポーツの世界で就職したいのですが、ネットなどの情報を見ると、

どの競技も凄く台所事情は苦しいと耳にしました。

その上、サッカー日本代表のH(※メキシコでプレーしてます)さん曰く、

『サッカービジネスで金儲けが出来ないから、お金の為にやってない』

というインタビュー記事も拝見しましたが、あのような有名選手でも難しいのなら、

やはりスポーツビジネスで稼ぐ事は難しいのでしょうか?」

という相談内容だ。

 

今回は、その質問に対して僕の見解をお伝えしたいと思う。

 

あなたが欲しいのは「お金?」それとも…?

 

こういった質問をする方に共通する事が1つある。

それは、やたらと「お金を稼げるかどうか?」という事を非常に気にする事だ。

 

別に、それ自体は何も悪いとは思わない。

 

なぜなら、ビジネスをやっている以上、

みんなお金を稼ぎたいと思ってビジネスをしているはずだからだ。

 

ただ、ここで僕がお伝えしたい事は、

「もしも、お金を稼ぎたいのなら、別にスポーツでやらなくてもいくらでも方法はある」

ということだ。

 

「お金」ということが一番の基準で就職先を探したかったら、

報酬条件が良い会社を探す事で問題は解決する。

※実際に僕の周りにもたくさんいた。

 

あとは、その会社に入る事が出来るように、

会社に必要な人材になるべく会社で必要とされるスキルを身に付けるだけだ。

 

しかし、もしも、それ以上の報酬が欲しいという風に願うのなら、

残念ながらご自身でビジネスを興す必要がある。

 

なぜなら報酬額をコントロールする権利は社長にしかないからだ。

 

そして、自分の給料を自分で決めて、その額が頂けるよう、

会社の価値を高めて、たくさんの人達に商品を販売すれば良いだろう。

※ただ、その為に必要なのは売るスキルだけど…

 

あとは、あなたの心の中にある「欲しいお金の金額」

これをクリアできるビジネスは何か?を見つけるだけだ。

 

スポーツビジネスでも稼いでいる人はたくさんいる

 

さて、今度はスポーツビジネスという分野に話を戻してみたいと思うが、

スポーツを仕事として選んだ人にもお金を稼いでいる人は本当にたくさん存在する。

 

あるパーソナルトレーナーは一人あたりのクライアントから、

月額30万円を頂いて生活している。(※クライアント数はもちろん一人ではない)

 

あるスポーツコンサルタントは、

多くのスポーツビジネスの会社にコンサルタントとして入り、

月商200万円を稼いでいる。

 

あるスポーツアパレルメーカーは、

独自のブランドを作り、それを販売して1億円稼いでいる。

 

他にも、スポーツ専門のHP業者、印刷業者、製造会社…

 

形は違えど、スポーツという分野でしっかりと、

ビジネスとして軌道に乗せて稼いでいる人はたくさんいる。

 

仕事と思うな?人生と思え!

このように、どんなビジネス分野であっても、

稼いでいる人もいれば上手くいっていない人もいるし。

 

お金が目的でそのビジネスを始めた人もいれば、

お金の以上の価値を目的にそのビジネスを始めた人もいる。

 

自分で全てやりたいと願って起業家になった人もいれば、

そんな人を支えたいと会社に尽くしている人もいる。

 

要するに、働くという事は、

その人の人生の在り方と直結するということである。

 

だから、その在り方、要するにゴールを設定するのは、

その本人だろうし、結局の所「あなたは何がしたいの?」

 

それが求められているのである。

 

このような自分自身が決めなくてはいけない事に対して、

周りの人は何もアドバイスはできない。

 

例え、出来たとしても、それは人から決められた目標だから、

必ず、その途中で挫折するのを先駆者は知っているからだ。

 

質問者さんが語っていた、

「スポーツビジネスで稼ぐのは難しいのでしょうか?」

という質問があるが。

 

その質問自体がおかしいことに気がつかなきゃいけないのだ。

 

「難しそうだから、やりたくない」

それが基準で仕事を選んだらシンドイだけだからね。

 

「簡単でしかもお金を稼げる仕事って何だろう?」

そういう風に考えているのは凄く勿体無いよ?

 

「簡単か?難しいのか?」ではなく、

「やりたいのか?やりたくないのか?」

 

そうやってビジネスを選択する必要があるし、

自分の人生と置き換えたら、きっとそうやって選択するよね?

 

最後に、タスクさんが記事の中で話していたので、

それを紹介したいと思うのだが…

いくつくところ最後は、あなたの想いです。

そうやって稼げるプロフェッショナル達が、

夢や地元への思い出クラブで働くのです。

もう一度「プロクラブで働きたい!」と思っている方は、

自分の適性について考えてみてください。

様々な状況を想像して、それでもスポーツで飯を食っていきたいのかを…

 

結局は、あなたがスポーツで食っていきたいと思っているかどうか?

そこに集約されると思う。

 

この質問者さんも、この記事を読んでもらって、

ぜひもう一度、自分の想いを確認して欲しいと思う。

 

それでは、健闘を祈る!