「ピンポノミクス」到来か!

スポーツマーケティング

from 宮城哲郎

 

あなたは「ピンポノミクス」という言葉を聞いたことがあるだろうか?

 

「ピンポノミクス」とは、最近、Tリーグで話題になり、国内選手も世界で活躍しまくっている事でさらに地名度も高くなった人気上昇中のスポーツ「卓球」にまつわるビジネスチャンスについての名称。(らしい…。)

 

卓球といえば、僕の世代で言えば「福原愛」選手が特に有名なのだが、現在では男子で言うと張本選手、水谷選手が僕のような素人でもよく見る顔で、女子では石川選手、伊藤選手に、平野選手が有名どころだろう。

 

実際に、テレビやメディアなどの露出も高く、ニュースなどで大会などの結果だけでなくバラエティなどにも多く出演するようになった事で、さらにお茶の間でも馴染み深くなってきた。

 

そして、こうした背景を受けて「卓球はイケる!」そう判断したのか、スポーツクラブ大手のコナミは卓球スクールを手がける「TACTIVE」(タクティブ)と提携し、卓球スクールを手がけることが決定。なんと全国展開を図るとのことだ。

 

まだまだ詳しい詳細などが明らかになっていない状況なので、その事について解説するつもりは無いのだが、僕がこの記事で言いたい事は。

 

「コナミは賢い」

という事だ。

 

なぜ、大手はスポーツ教室とコラボしたのか?

 

このニュースで僕らが考えないといけない事は、なぜ大手スポーツクラブの「コナミ」がわざわざ一つの競技に対してここまで力を入れたのか?という事だ。

 

確かに、ここ最近の卓球人気は凄まじい。だけど、僕が沖縄に住んでいるからなのか、以前から卓球という競技はかなりの普及がされている。

 

日本卓球協会への登録人口は約35万人にのぼる様だが、それはあくまでも「協会に加盟している人口」の数で、そうした競技者として存在以外にも、かなりの場所で頻繁に「卓球」をプレーしている人がいる。

 

うちのクラブでも、地域の委託を受けて年に数回開催する「卓球サークル」は開催すれば、すぐに定員が埋まるほどの人気ぶりだ。

 

実際に僕らのクラブでは、こうした年に数回の「卓球サークル」に集まってくれた方に対して、それをきっかけとした「更なるスポーツサービスの案内」をすることが仕組みとして存在している。

 

「卓球サークル」→「◯◯◯」

 

という図式なのだが、これを大規模で行おうというのが今回の例だろう。なぜなら、コナミは「スポーツクラブへの入会」という商品が後ろに控えているからだ。

 

だいぶ前にも、大手企業の参入という事で僕の所にも多くの相談が来るという話はしたばかりだが、こうした形で「スポーツ」をきっかけに集客をして、商品を案内する事はかなり増えているのだ。(※その時の記事は→こちら

 

手に取りやすい商品で顧客を集める

 

卓球というスポーツは、サッカーなどとは違い、多くの世代、性別問わずにプレーしやすいのが特徴のスポーツだ。

 

上記でも書いたが、その卓球の持つ「競技の特徴」が、多くの人達に対して様々なメリットを提供することができる

 

要するに、多くの人達にとって、そして「卓球」というスポーツは、手に取りやすい存在なのだ。

 

例えば、これがサッカーとなるとどうしても、スポーツが苦手とか身体を動かすことが得意では無い人にはハードルが高い。だが、卓球は違う。

 

この様に「見込客に対して手に取りやすい商品」で、顧客を集めることをフロントエンド商品戦略とも呼ばれたりする。

 

フロントエンド商品とは、「集客商品」という意味があり、通販などで例えると安価の1ヶ月お試し商品の様なものだ。

 

通販では、この1ヶ月「お試し」を購入された方の中から定期購入をすることを促し、そこで利益を得ているわけだから。

 

卓球という、皆が手に取りやすいスポーツで「集客」し、自社の関連商品をあとで案内することで利益を得る。

 

その様な「マグネットコンテンツ」のような役割として、卓球というスポーツが注目されたのは実に興味深い。

 

逆を言えば、まだまだマイナースポーツと言われている存在でも、「多くの人達にとって手に取りやすい様な特徴を持ったスポーツ」であるならば、第二の「ピンポノミクス」は次々と起こるだろう。

 

今回のニュースは、僕にとって、様々な業界がスポーツを活用したビジネスモデルの良い例になると思うし、それを自分には関係ないと思うのか?

 

それとも自分達の場合だと、どう応用すれば良いのか?

 

そうした視点を持てるかどうかで、大きな差が出る事は間違いないだろう!

 

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