コンサルタント、辞める? 〜僕の葛藤と現在〜

スポーツコンサルタント

from 宮城哲郎

 

突然だが、今日の記事は完全な「のろけ」である。

 

のろけとは言っても、巷でよくあるような「奥さんに対して…」というようなものではない。(もしも、僕の夫婦話を聞きたかった人、、、すまない。笑)

 

じゃ、一体誰に関する「のろけ」なのか?という話なんだけど。それは、僕の弟子たちに対してだ。

(他の言葉が知らないので弟子でご勘弁を…)

 

実は現在、自分のこれまでの経験を伝承するために「コンサルタント」の育成をしている。

 

ちょうど、今関わっているメンバーは4期生なのだけど、その4期生の活躍に対して僕は胸を熱くしているという訳なのだ。

 

最初でお伝えしておくと、今回の話は、スポーツビジネスがどうだとか、そういう類の話ではない。

 

でも、「何かを成し遂げたい」と思った時に、とても大切な事を教えてくれる話になっていると思う。

 

なので今日は、その想いをあなたと共有したくてこの記事を書いている。

 

僕の起業当時のストーリーも踏まえてお伝えするので、ぜひ、そのまま読み進めてほしいと思う。

 

一度、コンサルタントを辞めようと考えていた

知らない人もいるかも知れないので、事前情報をもう少しだけ追加したい。

 

まず、僕が複数の会社を経営しながら、「経営コンサルタント 」としてのビジネスをやっている事はあなたも承知してるだろう。

 

結構な数の経営者を相手にビジネスの支援をしてきたので、そうした経験を「より多くの人達にも伝えたい」そんな事から、このスポビジ大学という情報メディアを作った。

 

最初は、僕自身の「備忘録」的な役割のつもりでサイトを運営していたのだが、僕の思惑は良い意味で外れるようになる。

 

それは、なぜか?

「スポーツで生計を立てたい」という人が殺到したのだ。

 

ここからの詳しい説明はだいぶ省くけど、流れとしてはこうだ…。

 

  1. ブログを読んだ方達が、問い合わせをくれるようになる。
  2. その相談件数が増えすぎて、既存ビジネス(主にサンビスカス)に影響を及ぼすようになる。
  3. 問合せに対応できなくなったので、メルマガを発行する事を決意。
  4. メルマガ内で、教材を販売することでニーズに対応。
  5. 教材を学んだ人達に対してセミナーや講座を開催するようになる。
  6. ビジネススクールを開講。コミュニティを作ることで更に濃い関係を構築したいと考える。
  7. メルマガ読者がどんどん増え、コンサル依頼が殺到。ついに自分一人では対応できなくなる。
  8. 依頼を断る事に対して、段々と気まづい感じになる。
  9. コンサルタント業を辞めようかどうかを検討する。

 

という時系列だ。

 

この流れを読んで、もしかしたらあなたは驚いたかも知れない。

そう、一度僕はコンサル業を辞めようと考えていたのだ。

(クライアントは知ってるんだけどね…。)

 

このスポビジ大学をご覧になっているあなたにとって、僕という存在は「スポーツビジネスの先生」というイメージが強いかも知れない。

 

でも、僕の中では「スポーツ」という手段を活用して、色々な事業を作り上げる事を得意としている起業家だと思っているんだ。

 

今でもそうだが、僕はビジネスを作ること自体が楽しくて今の働き方をしている…。

 

何か面白い案件や、ビジネスを通じた出会いを活かして、どう「マネタイズ」していくのかを考えて形にするのだが大好きなんだ。

(もう、こればっかりは性分なのだろう。)

 

自分のアイデアが形になり、多くの人達が喜んでくれる…。

そしてそれが対価となってお金に変わる…。その喜びは格別だ。

 

加えて、その領域がスポーツを超えることも多くなった現在では、その傾向が更に強くなっている。

 

そんなわけだから、「自分ではなく、他の人のビジネスに対して時間が多く使われていく状況」に、正直、迷いが生じていたわけだ。

 

「こうして頼ってくる人達に応えるという事にやりがいは凄くある。でも、そこだけに時間を使っていることも自分らしくはない。」

簡単に話すと、そんな心情だ。

 

そんな葛藤や悩みを解決したくて、僕はある決意をする。それは…。

 

「自分以外の人に自分の経験を伝えることで、その人達が、自分がこれまで断ってきた人達をサポートできるんじゃないか?」

そう考えたわけだ。

 

そうして誕生したのが「スポーツコンサルタント養成講座」という講座だ。

 

そして、ここで話は戻るんだけど、現在のところ4期生まで存在しており、ちょうどこの記事を書いている昨今、この4期生のサポートも後半戦に突入している。

 

そんな4期生の頑張りに、僕は胸を熱くしているというわけだね。

 

「社長業 + コンサルタント」の難しさ

この養成講座を募集するにあたり、僕が必ず伝えている事がある。それは…。

「あなたの経験を誰かの為に、一緒になって役立てよう!」

という言葉なのだけど、有難い事にそれに賛同してくれた人達が参加してくれている。

 

当然、その参加者自身の経験もそうだけど、その経験に「僕のコンサルタントとしての知識・ノウハウ・経験」を伝える事で、より多くの現場で活躍できるようにするという事を目的でやっている。

 

東京で、「知識・ノウハウ・経験」を集中講義として伝えた後、半年間という期間で実際に「コンサルタントとして自立できるまで」サポートをするという流れだ。

 

ここでの最大の目標が「クライアントの獲得」なんだけど、最低でも「セミナーの開催」までを目標としていて、コンサルタントとしての報酬をいただく経験をしてもらうように動いている。

(※この辺りは個人差がある)

 

で、ちょうどこの4期生のメンバーが今、取り組んでいるのが「セミナーの開催」なんだけど、これが口で言うのと実際にやるのとでは桁が違うほどシンドイ。

 

なぜなら、そこには「ある心理的な壁」があるからなんだよね。それは何と思う…?

 

それは、「プライド」というヤツだ。

 

 

この養成講座に参加されている方の多くは、すでに「既存のビジネスを営んでいる経営者」だ。

 

もちろん、そのビジネス規模には大小あるのは言うまでもないが、この講座を受けるにあたり、自分のビジネスを形にしてきた人達がほとんどで、中には化け物みたいな活動をやってる人もいる。笑

(※コンサルタントとして起業したくて参加した人もいるよ?)

 

で、そうした人達にとって、コンサルタントとしてのビジネスはある意味「ゼロから立ち上げる」という事に近い状況なので、起業当初と同じような感覚に陥ることも多い。

 

するとね?

ここからが不思議なのだけど、、、・

 

ここまで来るにあたり「ガムシャラ」にやってきた事を、もう一度やる事になるわけだから、メンタル的にはシンドイ。

 

なぜなら、コンサルタントとしての経験がないわけだから、最初のうちは既存のビジネスと同様に、ガムシャラに人を集める事をしないといけない。

 

でも、現実には最初の起業に比べたら数段ラクではある。なぜならその経験が土台になってるからだ。それでも、面倒なのには変わりはないだろう。笑

 

コンサルタントにとっての商品は「アドバイス」だ。このアドバイスというのには「形」がないわけなので、その形のない商品を販売する為には、その「アドバイスが価値のある物かも知れない」と周りに思ってもらわないと売れない。

 

そこで、重要なのが「セミナー(勉強会でも良いよ?)」となる。

 

セミナーという学び場を通じて、コンサルタントの持っている知識や経験、ノウハウなどを伝える事で、信頼を勝ち取ることができたのなら…

 

「あ、このコンサルタント から直接、アドバイスをもらいたい」

そう思ってもらうことができるからだ。

 

そうなると、かなりの確率でクライアントの獲得は容易になる。コンサルタントにとってのセミナーは、いわば「試金石」のような物なんだよね。

 

でも、当然ながら、そもそも論だけど「セミナー」に人を集める事自体が最初は難しい。なぜなら、見込客がゼロだからだ。

(※ちなみに受講生には伝えているけど、ある事をすれば簡単に集められるが、あえてサポート期間中ではそれをさせてない。)

 

見込客、すなわち商品やサービスに興味がある人を集める活動をしないといけないわけなんだよね。これが、最初の壁になる。それは一体なぜか?

 

既存のビジネスの顧客では、コンサルビジネスの見込客にならないからだ。

 

だから結果的に、どうしても最初の1回だけは「自分で汗をかいて集める必要」があるというわけだ。

 

そして、これこそが既に経営者として活動している人達にとっては、何気にシンドイわけだ。そう、プライドがあるからね。

 

だって、そうでしょう。既にビジネスが形になっている人にとって、集客なんてのは「広告費を投じて集める」物なので、自分が汗をかく必要なんて全くない。

 

汗をかいてた時期というのは、その既存の事業を立ち上げた当初の頃だけで、その頃ってのはどんな経営者でもそうだと思うのだけど、出来れば二度と戻りたくない過去である。(僕なんかチラシを捨てられたしね。)

 

僕が彼らに伝えたのはこうだ…。

  1. まずはブログを大量に書いて、自分の知識をコンテンツとして残して置くようにしよう。
  2. セミナーを開催するにあたり営業をしましょう。ファックスやDMを送ってする事。
  3. その際に、1でやってたことが活きてくる。だって、届いたファックスを見て興味があれば、必ずその人の事を検索するから。
  4. もしも、それで定員が埋まらなければ、SNSを通じて告知をする事!知り合いの中で、興味がありそうな人がいれば、そこにアプローチする事
  5. SNSでもダメなら、友人・知人に対して直接お願いをする事。とにかく最初の1回を終えれば、その様子が「絵」となるので、2回目以降が本当に楽になる。(← ここまで来ると大変)

 

正直、この作業は既存のビジネスでうまく行っている人ほど楽な作業で、2番目までのプロセスまでに定員は埋まることが多い。

 

なぜなら「既にある程度の市場に認知されていて、同業他社にも注目されている」からだ。

 

このような状況であれば「お、あの人の話を聞いてみたい…」という風になりやすいからね。

 

でも、これが「好きな事で飯が食えてる程度」であれば、ハードルが高い。なぜなら、この時点では単純に市場への認知度が低いからだ。

 

なので、本来なら「認知度を高める為」に、大量のブログを書いたり、サイト自体に広告をかけたりという事をする必要があるのだが、それには時間やお金など労力がどうしてもかかる…。

 

しかも、サポート期間中という短期間のうちで「形にする」という課題があるわけだから、ノンビリやってもらうことはしない。いや、させない。笑

 

加えて忘れてはいけないのは彼らは皆、「現役の経営者」だ。既存のビジネスをしながら、僕の課題を行うわけだから当然ながらシンドイ。

(※新規事業を作るって、こういう現実もあるんだよ?)

 

今のビジネスをしながら、先のビジネスの為に頑張る。

 

これは、やったことがある人しか分からないヘビーな時期なのだ。

 

それでも彼らは文句一つ言わずに、それを実行している。

(もしかしたら裏で言ってるかも知れないが。笑)

 

中には、泥臭く営業していく中で…、「あれ、自分ってこんなに人集めがヘタだっけ?」とショックを受ける人も少なからずいる。

 

既存のビジネスではうまく言っているけど、コンサルタントしての活動だと誰も見向きもしない現実に凹むわけだ。

 

でも、これって当然なことだ。だって、そもそもコンサルタントとしての活動をやってる事自体を誰も知らないわけだからね。

 

ただ、それでも…

「自分という存在には価値がないんだな。」

と一回、心が折れかける。笑

 

そんなこんなを乗り越えて、なんとか1回目のセミナーを開催できるようになるわけだから、きっと、セミナー後の自宅で飲む酒は最高にうまい事だろう。笑

 

僕は、そうした背景を全て見てるので、やっぱりちょっと涙ぐむ物がある。だって…。

 

今のビジネスをしながら、先のビジネスの為に頑張る。

 

これって、今やらなくて良い事だからね。

でも、彼らは先を見据えて、挑戦しているわけだ。

 

 

さて、ここからが彼らに伝えたい事であり、「あなた」にも伝えたい事でもあるのだけど、この…。

 

今のビジネスをしながら、先のビジネスの為に頑張る。

 

というのは、実は「顧客」も同じなんだという事。

 

コンサルティングという場面であれば、クライアントという存在は、目の前のお客さんに対応しながら、自分の今後のために「余計に行動量を増やす」必要があるよね?

 

これが、スポーツ教室であれば普段の生活に加えて、「余計に行動量を増やす」ことになるよね?

 

僕が何が言いたいのかというと、、、

 

「何か新しい事を始める時というのは、どんな事であっても誰でも最初はシンドイ」という事なんだ。

 

僕らは、それを踏まえてもらわないといけないし、逆に、そうした経験を自分自身もしておかないといけない。

 

自分が痛みを知らないのに、目の前のお客さんに「行動しよう!」なんて言っても心は動かないよね?それと同じだ。

 

自分が経験したからこそ、相手にも本気度が伝わる。

だから関係性が濃くなって、どんどん人が集まって来る。

 

この事は、僕らのようなビジネスでは本質だと思うんだ。

 

だからこそ、僕は彼らのそんな挑戦を間近で見ると、胸が熱くなる。そして、僕自身も、そんな彼らに恥じぬよう「自分自身もどんどん新しい事に挑戦しよう!」という決意をさせてもらっている。

 

最初の頃は、単純に「僕だけでは手が足りないからコンサルタントを育成しよう!」その程度だったんだけど…。

 

不思議と現在では、同じスポーツ界を盛り上げたいと願う「同志」のような気さえしてきているんだ。

 

これが「のろけ」と言わずになんと言えば良いのだろう?笑

 

でも、こうした刺激しあえる存在が近くにいるということって本当にありがたいことなんだと思わない?

 

さて、そんな事もありながら、彼らに対するサポートもいよいよ残り1ヶ月程度になってきた。

 

それが過ぎると、今度は5期目のメンバーと新たに関わる事になる。

 

彼らとの関わりの中で得た経験を、次のメンバーに伝える事も楽しみであることは間違いないのだけど、

 

今度は、これまでに関わってきたメンバーが、それぞれの地域で活躍する姿を想像するのも楽しみでたまらない。

 

最後に…メンバーに一言。

 

「本当にみんなには感謝しています。そして、これからの長い付き合いも楽しみにしています。いつか、この時の経験が笑い話になるようにこれからも頑張りましょう!」

でも、、、、

 

「ブログは、しっかり書いておいてね?」(笑)

 

それでは…。

 

 


PS:もしも、そんなスポーツコンサルタントの仲間に入りたいと思ってくれたのなら、残り1席だけ空いているので、あなたも挑戦してみない?

●スポーツコンサルタント養成講座第5期生募集