from 宮城哲郎
最近、面白い状況が起こっている。
それは、僕の顧客層に若い人達が増えた事だ。
もちろん、理由の一つに僕が若くはないという事もあるだろうが、20代前半の世代からの相談案件が増えているのには驚きだ。
そんな若い世代と付き合っていくと、本当に面白い経験をたくさんする。なぜなら、僕が彼等の世代の時に感じていた事とは、全く異なる価値観を持っているからだ。
今後、更に彼等よりも若い世代と仕事をする様になると、その感覚はきっと未知数なモノになるだろう。
今回、こうして記事を書いてる理由も実はそこにある。
なぜなら、今後、あなたがビジネスを成長させていく中で、「若い世代」に関する話というのはすごく興味深いものになると思うからだ。
それでは、詳しくお伝えしよう。
「モノ」にも「情報」にも価値を感じていない世代。
僕が子供の頃は、どれだけ多くの「モノを手に入れたか?」これこそが、成功の証と言われた時代だった。
近年は、そうした「モノ」への所有では成功と呼べず、「多くの情報」を持っている存在が成功すると言われていた時代だったのだが、いよいよそれすらも価値が無いようだ。
なぜなら今の時代は、モノも溢れ、情報すらも溢れている時代であり、両者の存在の価値が減少しているからだ。
特に、先進国に住んでいれば、必要なものを買えないというような場面にも、そうは出会わないし、情報などはスマホさえ開けば大抵の情報は手に入る。
もちろん、「モノ」も「情報」も希少性のある物は存在し、今でも手に入りにくいのもあることはあるのだが、だからと言って生きて行くために必要な物は、ほとんど手に入るだろう。
実際に、若い世代から相談を受ける際に「君が欲しい物は何?」と質問すると、大抵「モノ」や「情報」という存在は彼等の口からは出てこない。
そもそも、それに対して価値をほとんど感じてさえもいない。なぜなら、彼等に取ってそれは産まれた時からすでに「有って当たり前」のモノだからだ。
住む家も、車も、ゲーム機だってそうだ。僕の世代に取っては「シンボル」のような物に対して、価値を感じてもおらず、僕が必死になって飛び回り、様々な場所にいって手に入れた「情報」すらも、彼等が欲しいと渇望する事はない。
むしろ…
「でも、宮城さんがこうしてウェブで情報を提供してくれるじゃやないですか?」
そんな始末だ。(笑)
これが俗に言う「若い世代」であり「SNS世代」なのだろう。
ちなみに、うちの子供達に取って1番のヒーローは、どんな戦隊物でも、芸能人でも、スポーツ選手でも無い。
うちの子供達に取って1番のヒーローは、間違いなく「ヒカキン」の様なユーチューバーだ。スマホ片手に、鮮やかにyoutubeを通じて情報を仕入れて行く様は驚愕だ。
テレビを一緒に見てても、僕が知らない様な事を知っていたりもするのだが、その理由もスマホから知った事らしい。
スマホを購入する事は、僕ら大人に取ってはいまだに「高い買い物」なのだが、きっと、この子達にとってはスマホは高い買い物ではなくなるだろう。
さて、この様に現役のビジネスパーソンである僕らと、若い世代との価値観のギャップはこんなに違う事は理解して頂いただろうか?
それを踏まえて、この若い世代が「何に価値を感じているのか?」を知らないと、きっと今後、5年以内に僕らは市場に価値を提供できなくなりビジネスは衰退するだろう。
なぜなら、今の「若い世代」というのは近い将来の「消費者」になるからだ。
だからこそ、僕らはもっと「若い世代」に関心を持って向き合う必要がある。頭ごなしに「今の若い奴らは…。」と壁を作るなんて言語道断だ。
では、そんな若い世代からの相談を受ける中で、僕が知った事をお伝えしたいと思うのだが。
彼等にとって価値のある存在…。
それは本当に意外な物だったので、よく聞いて欲しい。
若い世代が「価値」を感じている物
この事については、僕が実際に彼等から言われた事を紹介した方が早いと思うので、実際のやり取りを紹介しよう。
僕に仕事の相談をするとなると、正直、この業界ではかなり値が張る。もちろん、内容によってもピンキリだが、それでも若い世代にとっては高額だろう。
ただ、それでも彼等の様な世代が後を絶たない事に対して、疑問を持った僕は彼等に直接、聞く事にしたのだ。
「なぜ?わざわざ、こうして僕の相談を受けてるの?」
そんな感じの質問だ。
当然、僕は以下の様な答えを想像する。
「◯◯界でナンバー1になって、世界中を旅がしたい。」とか。
「一生、安定できるビジネスを作りたい」とか。
「こんな自分でもできる事を証明したい!」とか。
「周りに賞賛されたい。」とか。
「家族を楽させたい」とか。
これら上記のベネフィット(自分の欲しい未来)が欲しくて、僕にお金を払って指導を受けているのだろう…そう僕は思っていた。
実際に、これまでのクライアントの多くが望む結果は、この様な内容が主であり、「何かを手に入れる為」に、僕の門を叩くという理由が多い。
当然、僕もこの様な理由で僕を必要としていると思っていたわけだが、予想に反して彼等が僕に対して一番価値を感じていたのは全く別の理由だった。それは…
「自分の夢に対して、笑わずに真剣に向き合って話を聞いてくれた事、そして応援してくれている事」
この様な事だ。
正直、僕はこれには驚いた。
今までは、若い世代に対して。
「何を欲しているのかも全くわからないし、何を考えているのかもわからない。」
そんな印象があり、言葉は悪いが、もっとギラギラして欲しいと思っていた時期もあったぐらいだが。
彼等は、何かを欲しているとか、何も考えていないわけではなく、すでに自分の考えを持っていて、それに向かう為の方法や情報も手に入れていたのだ。
ただ、一つだけ、彼等が求めていた物は、自分よりも先に行っている「大人」に対して、自分の事を理解して欲しいだけだったのだ。
他にも、自分で手に入れた情報について「実際に体験」してみたい、その為に、僕に直接あって「どのようにしてコンサルティングをしているのか?」これを肌で感じたいという理由もある。
モノでもなく、情報でもなく、なんというのか「感情が動く経験」に、凄く価値を感じているのだ。
これまでの時代は、「何も無い状態」から色々な物を作り上げてきた時代だったゆえに、何かを生み出す事に対する事への憧れ、持ってないものを欲するという欲求が強かった時代だが。
これからは、すでに「在る状態」の中で、自分自身に「足りない何か」を手に入れたという渇望を若い世代からは強く感じる。
そうなると、僕等は今後、このような「本人達(顧客)が足りていないと感じている何か」を満たす為の商品やサービスを提供してあげられる存在にならなくてはならない。
その何かとは…。
「真剣に話を聞いてあげる事」かもしれない。
「一緒になってキャンプにいくこと」かもしれない。
「色々な人達との交流」かもしれない。
「毎日の生活では体験出来ないような経験をする事」かもしれない。
「誰か、困っている人達に対して力を貸してあげる活動」かもしれない。
これまでの様に、、、
どんな「モノ」を提供するのか?
どんな「情報」を提供するのか?
それではいけないという事だろう。
さて、ここからはあなたの想像力がポイントだ。スポーツという手段を持って、それをモノとして、情報としてアドバイスとしてだけではなく。
「スポーツ」という存在を、「ツール(道具)」レベルまで落として新しい価値を生み出す。
近い将来、必ず訪れる「価値」に対する変化の準備を今からはじめておいて欲しいと思う。
それでは頑張ろう。
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