From 宮城哲郎
いかなる犠牲、いかなる危険を伴おうとも、全ての危険でもっとも大きな危険は、何もしない事である。
これは、ジョン・F・ケネディが語っていたとされる名言だ。
この言葉が教えてくれることは1つ。
とにかく行動こそが、その人の未来を決定づけるということだ。
悩んだり、考えたりするよりも、何でも良いから行動したほうが得だということを僕らに教えてくれている。
そういうことなので、もしも、今現在、何か行動しないと思っているのにも関わらず、行動できずにいるのであれば、このジョン・F・ケネディが教えてくれている通りに行動しよう!
ということが、実は言いたいわけではない。
その理由は、単純で、実は何を隠そう僕自身、「何かをやってから行動するタイプ」ではなく、「やる前からアレコレ考えてしまう」という超凡人であるからだ。
なぜ、行動する前からアレコレ考えてしまうのか?
それは、シンプルに失敗をしたくないからだ。
失敗するとカッコ悪いし、何より、この失敗が致命傷となって全てを失ってしまうかも知れない。そんな事を考えてしまって、身動きが取れずにいることが多いわけだ。(なんてダサい俺)
正直、こういう事を考えると悩みのループにハマりまくる。何をやっても上手くいかないような気がしてしまってネガティブな気持ちに陥る時もある。
でも、きっとこのブログを読んでいるあなたは、僕の事を「大量行動の鬼」と思っているかも知れない。そんなわけなので、僕の本音の部分を知って驚いたことかも知れない。
でも僕の性分は、基本、行動する前に考えてしまうタイプだ。多分、これは長男であることが理由かも知れないと日々、自分自身に言い聞かせてはいる。
「哲郎、お前が悪いんじゃない。長男という責務を与えられたせいなんだ・・・」と。
ただ、誤解の無いようにお伝えするが、だからと言って僕は「行動をしないタイプ」でもない。むしろ、考える前に「行動」と自負するタイプの人達と同等、もしくは、それ以上に行動しているかも知れない。
自分で言ってることに矛盾点があるのは充分承知だ。
それでも僕は、思い立ったら直ぐに行動するタイプではなく、むしろ些細な事でもアレコレ考えてしまうタイプなのだが、それでも行動をしっかりと継続的にできている状態である。
さて、なぜ、行動派の正確ではないにも関わらず、行動派のように行動できるのか?
もしも、あなたが「行動したくても、なかなか出来ない」と悩んでいるのであれば、ぜひ、そのまま読み進めて欲しいと思う。
なぜ、行動が出来ないのか?
そもそも、なぜ、行動が難しいのか?
これは至ってシンプルで、人は見えないリスクに対してとてもネガティブな思考になるからだ。これは、もはや人間の防衛本能だと思っても良いと思う。
今までとは違った行動することで、今の「日常」が脅かされるかも知れない。そう、脳から指令が来ると動けなくなってしまうのだ。
ということは、だよ?
人が、見えないリスクに対して不安を感じるのであれば、「見えないリスク」について可視化さえすれば、それはリスクでもなんでも無くなるはずだと思わないだろうか?
そして、この見えないリスクを可視化する行為って、実は「アレコレ考えるタイプ」の人こそ、物凄く向いている事に、ぜひ、気がついて欲しいわけだ。
世の中には、脊髄反射的に即座に行動する人がいる。確かに、これはこれで凄く優れた能力かも知れないが、どうだろう?
色々な人を巻き込んでビジネスを作っていく僕らのような働き方をしている人間にとっては、それは「リスクを無視した行為」とは考えられないだろうか?
その「すぐやる行動」が上手くいけば良いかも知れない。
でも、もしも、それが悪い結果を生み出したのなら・・・?
ただの悪ノリビジネスマンでしかないと感じるのは、きっと、僕だけではないだろう。
だが、実際には起業家気質の多くは、そうした「直感・即行動」の結果、多くの人を不幸にしている場合もよくある。
なんとなく面白そうだから立ち上げた事業、でも、その多くはリスクも考えもしないで始めた結果、すぐにダメになってしまう。
本人にとっては、10個のうち1個でも当たれば御の字。そう思っているかも知れない。確かに、事業というのはそうなんだけど、そのハズレに巻き込まれた人はたまったもんじゃない。
きちんとリスクを可視化して取り組んだ行動と、何も考えずに取り組んだ行動とでは、次への立ち直りも全然違うのは言うまでもないだろうが、そういう行動を続けていると、いつしか、周りの信用を大きく失ってしまうかも知れないことに本人は気がつかないのだ。
これを例えると、何も考えないで、なんとなく会社をやめて「いけそうだから」と起業して、結局、何もハマらずに、家族の信頼を失うタイプの人と全く同じだ。(あなたの近くにはいないかい?)
思い立ったら即行動。これは確かに素晴らしいことだ。なぜなら、行動することでしか状況は変化しないからね?
成功したい、未来を変えたいと願うのなら、これまでとは違う行動をしないといけないのは間違いない。でも、その行動に対しての「質」もしっかりと計算に入れないといけないというわけだ。
そして、その為に重要なのは、即行動の前にしっかりと「考える」という行動をすることだ。しっかりとリスクを想定して、調べて、自分が理解できるまで可視化して初めて、即行動が効果的になるというわけだ。
リスクを可視化する為に
では、具体的にリスクを可視化する為に、何をすれば良いのか?
それはとても簡単だ。
あなたが時間をとって「考える日」を作ることだ。
具体的には、1週間に一度、2時間ほど時間をとって、予定されている業務、これからやりたいと思っている事、どんな小さなことでも良いので、全て書き出すという作業をする事だ。
ちなみに僕の場合、毎週金曜日の15時以降に、時間をとって次の週のやるべきことに対して全て、付箋を使って書き出す作業をする。
- まずは、やるべきこと『タスク』を全て書き出す。
(メルマガを書く、ブログを書く、ZOOMコンサルがある、講座の準備、など) - その『タスク』を優先順位の高い順に並べる。特に、成果につながると思ったものから優先度を上げる。(僕の場合、①お金を生み出す資産になる行動、②利益に直結する行動、③期限がある行動、④辞めても良い行動)
- 優先度の高いタスクについてのリスクを想定する。
- リスクを排除するための方法を加える。
(この段階で、④に回る場合もある。) - 実行する。
という事を、1週間に一度必ず行う。
そして、ここで重要なのは1週間に一度ぐらいのペースでやらないと、タスクだけが溢れてしまって「優先順位」をつけられなくなるというデメリットが生じることだ。
「優先順位」をつけられないと、今の自分にとって何が大切な行動かも分からない上に、本当にやるべきことのリスクを検証することができなくなる。
その為に、別にやらなくても良い事にまで時間を取られてしまう。
それだと、どれだけ頑張っても成果を感じられないので、結果、モチベーションが落ちる。より、行動に対して恐怖を覚えてしまう。
これらの原因は、自分にとって重要度な事が何かを考えず、その重要度のある行動のリスクを可視化されてないことが原因というわけだ。
簡単に言うと、自分にとっての重要行動を明確にできない時点で、全てが悪い方向に回ってしまうという事になるわけだね?
多くの人たちは、何か、アイデアやノウハウという武器さえあれば、全ての状況が一変すると勘違いしているが、それは違う。
結局のところ、アレコレ考えて、自分にとって「真に重要な事」を明確にすることを始めないと、地図もないままに航海することになるというわけだ。
あなたが1週間に一度、考える日を取ると言うことは、現在の立ち位置を確認する事と同じだ。
次の行動をスムーズに行う為にも、ぜひ、週一1人会議を開催してはいかがだろうか?
きっと、色々なことが整理されて「行動できない」という事に対してのネガティブな気持ちがなくなると思うよ!
あ、ちなみにだけど。僕は、これに加えて3ヶ月に一度、経営合宿もやっている。それぐらい「ビジネスについて考える時間」というのは大事なんだということだ。
1人でビジネスについて考える時間が多い人と少ない人、どちらの方が勝つかは言うまでもないよね?
それでは・・・