なぜ、スポーツビジネスで売上を追っては危険なのか?

利益を残す方法

from 宮城哲郎

沖縄にある行きつけのカフェにて…。

 

最近読んだ日経新聞で面白い話題を見つけたので、その時に気づいた事をあなたにもシェアしたい。

 

それは、きっとあなたも知っているであろう「吉野家」の話だ。

 

僕の読んだ記事によると2018年3〜8期連結決算での最終損益が。8億5000万円の赤字という結果が出たとのこと。

 

別に、このような大手企業の赤字のニュース自体が珍しいわけではないが、重要なのは、その赤字だった理由だ。

 

本来なら、こうした赤字になる為の理由は2つある。それは。

 

1 単純に業績不審である事。

2 近い将来の為に大幅な投資をした事。

 

同じ赤字でも前者はネガティブだが、後者はポジティブな赤字となる。
※もちろん、投資したものが失敗すると損になるけどね。

 

もしもあなたが経営者として今後戦っていくのなら、こうした事ぐらいはイメージできるようにしておいた方が良いだろう。

 

なぜなら、目先の黒か赤かで判断してしまうと、いつまでも将来に対しての投資ができないので、ライバルが勝負をかけた時に負けちゃうからだ。

 

さて、話は少しそれが、ここからが本題だ。

 

なぜ、今回、わざわざこの吉野家の例をとってスポーツビジネス経営者でもあるあなたにシェアしたのかと言うと・・・。

 

実は、売上自体は「過去最高水準」という結果だったからだ。

 

要するに、儲かったのにも関わらず「赤字」になっているというわけだ。

 

しかも、この理由は人件費の高騰だから驚きだ。

 

儲かるためにはたくさん牛丼を売らないといけない…。

そして、そのためには店舗を増やさないといけない…。

でも、そうすると今度は人件費がかさみ赤字になる…。

 

コレは、飲食でしかも薄利多売系のビジネスモデルでよく起こる問題なのだが、このことって実はスポーツビジネスでもよく見られることだ。

 

なぜならスポーツビジネスも「人件費」が高騰しやすいビジネスモデルが多いからね。

 

僕が、今回シェアした理由もここにある。そう、僕らは「売上」を追ってビジネスをすると必ず負けると事を知らないといけないのだ。

 

では、何に注目するのか?

 

僕自身、コレまで1000名以上のスポーツ経営者に対してアドバイスをしてきたのだが、その8割以上の人達が、「売上アップ」に対しての興味関心がすごく強い。

 

いかにして「売上をあげるのか?」これを至上命題に、様々な施策を試す。

 

当然、その中の何かがあたり売上はあがるのだが、不思議と全くお金が残っていないケースがある。

 

なぜ、そんなことが起きるのか?その理由は単純。そう「利益」にフォーカスしていないからだ。

 

僕らが注目するのは「売上」ではなく「利益」である必要がある。

 

例えば、年間で1億稼いでも、出ていくお金が1億円なら・・・それって、ビジネスとしては良い数字ではない。

 

なぜなら使えるお金、すなわち残っているお金はゼロだからだ。

 

でも、年間で5000万円しか稼いでいなくても、出ていくお金が4000万円なら…。

 

利益は1000万円も残っていることになる。

※細かい数字や税金などの話は、今は置いておいてね?わざと計算しやすくしているので。

 

 

利益が残っているからこそ、やりたいことができる。

 

何か、あなたがやりたいと考えた時、それを実行する為には「利益」が必要だ。

 

例えば、次のお客さんを集める為の広告費もそうだし、何か設備を導入したりすることにも利益が必要になるからだ。

 

スタッフを増やしたい、待遇を良くしたい。そうしたことにも「利益」が出るような体質のビジネスにしないといけないのだ。

 

しかし、売上と同じぐらいお金が出ていくと言うことは、「現状維持」の状況しか生み出せていないことになる。

 

実は、現状維持をするのにもお金がかかるわけで、そうなると利益が残らなければ現状維持すらもできなくなる。

 

だから、経営者はいかにして「利益」を出すのか?

その視点を、まずは持つことが重要になる。

※会社の規模が大きくなると、あえて利益を無視しないといけないケースも出てくるけどね。それは、またいつか…。

 

目の前の事業を続ければ、売上はあがる。でも、結果的に利益を出すことに繋がらないのであれば、別のことに自分のリソースを使った方がはるかに良い。

 

客数を増やすことに注目するのも良いだろう。でも、増えたお客さんに対して対応するために人が必要になるのであれば、集客を辞めることも考えないといけない。

 

なぜなら、やればやるほど儲からないからだ。

 

しかも、客数を増やすためには広告費がかかるわけで、出ていくお金も増えていく一方。

 

この場合、やることは単価をあげるなどして、やることは同じだけど利益が残るような方法を取り入れることになる。

 

このように、経営者であるあなたが「何にフォーカスするのか?」これだけで、そもそものビジネスの仕方が変わってくるのが理解できるだろうか?

 

スポーツビジネスだからこそ「利益」に着目せよ!

 

スポーツのように人も必要。そして投資も必要な業界だからこそ、いかにして「利益体質」の経営をするかは重要になる。

 

なぜ、頑張ってもお金が残らないのかと言おうと、それは社長が売上重視だからだ。

 

利益重視の社長は、いかに「利益が出るか?」と言うことに対して神経を使う。

 

そして、その利益をどう活かして「次の利益」を得るか?

こうした事をプランニングするのが上手い。

 

もしも、あなたが頑張っているのにも関わらず、お金が全く残らないのであれば。

 

これまでよりも視点を少しだけ変えて、「利益に注目」するような日々を過ごしてみてはいかがだろう?

 

嘘のようだが、たったこれだけでお金が残るようになっていく。

 

ダイエットもそう。毎日、体重計に乗って「数字」を確認するだけで、食事を気にするようになって痩せていくことと全くおなじ理由だ。

 

別に会計士のような専門知識が必要というわけではない。

 

ただ、今よりも少しだけ「利益」というものにフォーカスしていくだけで良いのだ。

 

スポーツビジネスだからこそ「利益」を意識して経営をする必要がある。

 

利益が出せるビジネスモデルを作るからこそ、たくさんの人達から投資対象にもなれる。※お金も借りれる。笑

 

結果的に、本来スポーツビジネスでやるべき、「人を巻き込む」「様々な事に投資する」そうした行動ができるようになるのだ。

 

それでは、健闘を祈る!

 

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