誰の認知度を高めるべきか?

スポーツ起業の仕方

from 宮城哲郎

 

この記事を書いている頃、僕はあるクライアントのSkype(スカイプ)でのコンサルティングを終えたばかり。※Skypeとはネット回線を利用したオンライン上の通話サービスの事。

 

スカイプでのコンサルティングの良い所は、どこにいてもインターネットさえ繋がっていればクライアントと面談が出来るので、わざわざ会わなくて良いので時間の有効活用が可能なところ。

 

僕のコンサルティングを受けるクライアントの多くは、現役の経営者なので、初回の面談以外での定期的なアドバイスに関しては、基本、スカイプのような方法でのコンサルティングが有難かったりする。(※直接会うとなると、基本むこうに来てもらうのがルールなので結果的にスカイプが多用されるのだけどね…?)

 

さて、今回はそんなクライアントとのコンサルティングの中で、感じた事をあなたにお伝えしようと思う。それはタイトルにもあるように「認知度」について。

 

多くの起業家は認知度に関しての戦略を持っていない

 

このことについて、僕は本当に驚いてしまうのだが。多くの人達に認知度について質問すると、大抵、返って来る答えは「世間一般的に有名になる。」とか、「その地域で有名になる」というような、答えばかり。

確かに、この答えに関しては間違ってはいないのだけど、ことビジネスという観点で考えた際に、このような考え方だと残念ながら、認知度を上げる為の活動をした所で徒労に終わる。

 

なぜなら、いま話した様な「世間一般的に有名になる。」という考え方には、ある欠陥があるからなんだ。それは一体、何だと思う??

 

そう、お客さんだ。

 

あなたはどんな人達の「認知度を上げたいの?」

 

例えば、あなたが子供向けの野球教室を経営しているとしよう、あなたが提供している商品は「野球という競技のスポーツ教室」ということになる。すると、あなたが認知されるべき対象は、少なくとも「野球に関心がある人」でなきゃダメなはずだ。

 

いや、それでもまだツメが甘い。野球に関心がある人でも、あなたが認知されるべき対象は、野球好きの現役の選手達ではいけない。なぜなら、そのような人達があなたの野球教室にお金を払う可能性は限りなく低いからだ。

 

あなたが野球教室を経営しているのであれば、あなたが認知されるべき対象は、「野球が好きで、かつ自分の子供達に野球を教えて欲しいと願っている保護者」でなくてはいけない。

 

そう、あなたがスポーツを仕事に起業したいと願うのなら、あなたのお客さんになりえるような人達にとって「とにかく有名」でないといけない。もちろん良い意味で…

 

Facebookで同業ばかりに囲まれたいと願う人達

 

でも、多くのスポーツビジネスに携わっている人達は、これとは全く逆の方向に向っていく。自分のお客さんになりえそうな人達に認められようとするのではなく、自分達と同じ様な業界の人達の中で「一目」置かれようとする。心当たりない?

 

例えば、ブログ1つをとっても目の前のお客さんにわかるような内容の記事を書くのでは無く、同業者がしか理解できないような記事を書く。

 

きっと、記事を読んでもらった際に…

 

「この人、マジすっげぇー!!」

そう思われたいのだろう。笑

 

Facebookの様なSNSの投稿でも、これは同じだ。自分はこの分野の専門家だ!と言わんばかりに、まわりの人達にとっては、意味不明のことばかりを投稿している。

 

とにかく「誰に認められたいのか?」という対象が間違っている。もちろん、そのことを否定するつもりは無い、だって、同業から一目置かれる存在になるというのはこの上ない至福感があるからね。

 

しかし、この記事はスポーツビジネスについての記事だ。あなたが、スポーツという手段でビジネスを成功させたいのであれば、この考え方は正直、捨てた方が良い。だって、同業者の評価ばかりを得たってビジネスは成長しないからだ。

 

目の前のお客さんからの評価を高める

 

多くの人が、このような間違いを犯している間に、成功する人は全く真逆のことをやっている。業界の専門家が言っている意味不明の内容の事を、目の前のお客さん候補が理解できる様な形に落とし込んで伝えている。

 

同業の評価を気にせず、自分のことを尋ねて来た目の前の人達の為に自分の持っているスキルや知識を提供しようと努力する。結果、多くのお客さんからの評価を得る。

 

お客さんの評価を得るという事は、市場の評価を得るという事だ。結果的に、その業界でも権威性が高まるわけだから、いつしか同業の評価も「勝手に得る」ようになるわけだ。

 

例えば、僕が代表理事を務める「一般社団法人サンビスカス沖縄」でも、それを徹底している。僕等が認知されたい対象は「教育に関心のある保護者世代」だ。

 

法人の事業の中でも最も大きな活動の1つにサッカー教室があるのだけど、だからって「サッカーをさせたい保護者」という層を意識する事はしない。

 

そういうわけだから、僕等が保護者に対してお伝えする事は「子供達の教育」についてがベースであり、「子供のサッカーのプレー」についてではない。

 

もちろん、スタッフもサッカーに関しての知識やスキルも凄く高い、だけど、僕等が提供しているのはサッカーそのものではなく、あくまでもサッカーを通して得られる「教育的なベネフィット」ということなんだよね。

 

そういうことを意識してつづけていくとどうなるだろうか?うちのスタッフ達は、いつの間にか地域の「先生」になる。先生として認知されるわけだから、活動の幅はサッカーだけに留まらない。

 

多くの教育現場で、それぞれが持っているリソースを求められる様になるので、その経験が更に本人達の成長を促進させていくわけで、結果、また目の前の人達に対して還元できる様になるというわけだ。

 

ビジネスにとって「客層」は凄く重要な要素

 

「誰に」をフォーカスして、自分の持っている時間や労力をつぎ込むと、本当に多くのメリットが得られるし、その「誰に」という部分というのは、あなたのビジネスステージも大きく変える。

 

僕等は完璧ではない。それぞれに役割や影響を与えられる層というのが決まっている。

 

だとしたら、あなたの今持っているスキルや知識が、一体「誰の問題や悩みを解決できるのか?」という視点って、本当に凄く重要な事なのだと思わないだろうか?

 

あなたの提供するサービスを多くの人に広めたいのはわかる。でも、そのサービス自体に価値を感じない人や、そもそもお金を支払う気も無いような人達ばかりに自分達のビジネスをアピールし続けるといつか疲弊してしまうのがオチ。

 

だとしたら、まずは自分の出来る事から初めて、あなたの「現時点で持っているスキルや知識を役立てられる人達」、そしてそれを「欲しいと思っている人達」に集中して、活動するのも良いかもしれないよ?

 

宮城哲郎

 

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