成功する人は「Why」について考える

スポーツマネジメント

from 宮城哲郎

 

ここ最近、様々な「物」が、とてつもない速さで進化している。それによってビジネスのルールのような物もどんどん変わってきる感じがする。

 

僕が起業した10年以上も前は…

「これからはインターネットを活用する物がビジネスを制する」

なんて、騒がられていたはずなのに、、、

 

気がついたらインターネットというのは、誰かが制するどころか皆が平等に使える時代にまで普及した。

 

そのおかげで、今まで価値があるとされていた「情報」という物の価値が一気に成り下がった。(なんと、直接会って聞くと有料の僕のありがたいネタを無料でブログやメルマガで読める時代・・・ ww)

 

10年前にマネジメントを勉強していた人だったら理解るはずだが、当時、「経営資源」と言われてたのは…。

 

「ヒト・モノ・カネ・情報」だったんだ。

 

でも、今ではそれらに加えて「知恵・技術」というものが加わっている。これは、今後、変化の流れが早い社会をいく抜く為の「アイディア」といった存在や、「テクノロジーの進化」によって便利になった様々な道具の出現によって加えられているそうだ。

 

さて、そんなこと当時は誰が予想してただろう?

 

少なくとも現在、世界をリードしているスーパー天才達以外では、きっと誰も予想もできなかっただろう。

 

ちなみに僕が子供の頃、まだまだネットが普及されてない時代の経営資源といえば、「ヒト・モノ・カネ」だったんだけどね。(今年で40歳ww)

 

まさかネットで繋がってドラクエやるとはファミコン世代の僕には想像すらもしなかったよ。笑  スーパーファミコンになっただけでビビったぐらいだからね。

 

このように、つい最近までは無かった物が、当たり前のように存在するという世の中にどうやら僕らは生きているようだ。

 

そして、先ほどもお伝えした通り「情報」の価値が下がった現在、これまでビジネスでお客さんに商品を販売するために「多く活用」された…。

 

「俺、こんなこと知ってるんだぜ?どう、知りたい? 今なら●●で・・・」

このような売り文句は全くもって通用しなくなった。笑 ww

 

どうやら、「他の誰かより知ってるだけ」ではビジネスにはならないようだ。だって、スマホ開いて調べれば情報は無料で公開されているし、そのやり方すらも誰かが無料で教えてくれるからだ。

(そんな人がいたら教えてあげて。違うやり方しよ?って)

 

大人が知らないことを子供の方が知っている時代だからね。

 

世界のスーパースターのプレーも無料で学べる

最近、面白い珍事を知った。

それは、ある地域の少年サッカークラブの話だ。

 

そのサッカークラブは古くからの指導方法というか、「コーチがあれこれ厳しく教える」というスタイルの指導方法を行なっているクラブだったのだけど。

 

そのコーチが子供達に対してドリブル練習をしているときに、その出来事は起きた。

 

コーチが一生懸命にドリブルの見本を見せようとするんだけど、多くの場合地域のクラブの指導者というのはプレーヤーとしてのスキルは無い。(その辺のおっちゃんが教えてるでしょう?ま、僕もオッチャンだけど。笑)

 

なので、どうしても技術的な細かい部分は「口」で伝えるという部分に頼るしかなくなるわけで・・・。

そうなると子供によってはコーチが言ってる事が上手く理解できない子も、当然ながら出てくるわけで、習得までに差が出てくるようになってしまったのだ。

(だって、見本も無いわけだからね?)

 

で、そのコーチは例のごとく、何度言っても出来ないわけだから次第にイラついてきて・・・

 

「なんで、言ってる事が出来ないんだ!?」と、キレるという始末。笑

 

そしたら、それを見かねたある保護者が「なんとかしよう」と奮起し、自分の知り合いにサッカーに詳しい友人がいたので、そいつに相談をした訳だ。

 

「ね、どうやったらドリブルが上手くなるの!?」

的な感じでね?

 

当初、その保護者は友人に対してドリブルが上手くなるための練習方法やメニューを教えてもらおうと思っていたらしかったのだが、その友人がアドバイスしたのは保護者も驚くアドバイスだった。

 

それは何かと言うと・・・

「youtubeで、【イニエスタ ドリブル 方法】という感じで検索したら、イニエスタがドリブルしている映像が、、、、そしてそれを実際に解説しながら教えている人達の動画がズラっと出てくるから、子供達に合いそうな動画をチョイスしてあげて見せたら良いよ?」

という風に、アドバイスをしたそう。

 

最初、このアドバイスを聞いたときは凄く驚いたようだけど、この保護者は友人のことを凄く信頼していたので、騙されたつもりで実践してみたのだが…。

 

ここで、驚きの結果が出る。

 

そう、ここまでの話で予想は出来たと思うのだけど、ほとんどの子供達が上達したんだ。

 

あなたには、僕かこの記事でお伝えしたい事の意味が理解できるだろうか??

 

単純に、「よし、今後はyoutubeを活用して技術指導をすれば良い!」という訳ではもちろんない。笑

 

手段や選択肢が増えることで忘れがちな事とは?

 

僕が言いたいこと、それは・・・

 

これからの時代、手段はもっと増える。

道具はもっと便利になる。

これは無理だ思った事が簡単にできるようになる。

 

こうした事が起こるという訳だ。

で、多くの人達は、そうした時代に対応するために以下のような行動をとる。

 

  • 手段が増えるのであれば、更に多くの手段を手にいれようとする。
  • 道具が便利になるのなら、もっと便利な道具を手に入れようとする。
  • 簡単に出来るのなら、もっと簡単に出来る方法を探そうとする。

 

こうしたことに対して、更に躍起になって自分の人生を注いで行くのだろう。

 

もちろん、そうした物に対して時間を使うこと自体は決して悪くはないのだけど、何かを「手に入れよう」とする為に、いつの間にか皆、大切な事を忘れてしまってることに気がついてないんだよね?

 

それは何だと思う?

 

「何の為に?」

これが抜けてるんだ。

 

今、世の中には色々な物が増えているのはあなたも知っての通りだろう。

さっきの経営資源の話を関連づけると…。

 

ヒトも、、、

モノも、、、

カネも、、、

情報も、、、

どんどん増えている訳だ。

 

増えているということは、希少価値がなくなる訳だから当然ながら、それ自体の価値は下がっていく。

だって持ってる人が多いんだからね?珍しくも何もない訳だ。

 

きっと、これは知恵や技術というものもそうだろう。

 

アイディアも今後、どんどん増えていく。

そしてそれがストックされて皆に共有されていくだろう。

 

技術だって同じ。

今よりもどんどん便利になってく事は間違いないだろう。

 

その時だからこそ、僕らは考えないといけない。

その増えた手段を「何の目的に活用するのか?」という事を。

 

例え手段が増えたところで、僕らが出来る事ってそう多くはない。

でも、多くの人は増えた手段を追っかけてばかりで、いつの間にか目的を見失ってるんだ。

 

それではいけない。

 

なぜ、それをやるの?

だから僕らはもっと、「何の為に!?」という目的意識を持たないといけない。

 

今後、更に全てのものが「増える」からこそ、今、自分がすべき事は何かを正確に導き出し、その達成の為に持っている手段をぶつけていかないといけない。

 

これはビジネスでも全く同じだ。

 

自分のビジネスの目的を明確にし、その目的達成の為に「どんな手段が適切なのか?」を導き出し、そして突き進む必要がある。

 

そして、この事を「マネジメント」と言うんだ。

 

なぜ、成果が出ないかって?

そのほとんどは自分のビジネスの目的が明確になってないことに尽きる。

 

明確になってないから、とにかく手段ばかりを追い求めたりする。

明確になってないから、やるべき事をやらなくても気づかない。

ということが起きるんだね。

 

 

でも、これって面白いもので、逆をいえば・・・

 

目的が明確になったら、手段ばかりを追い求める事はなくなる

目的が明確になったら、やるべき事も決まってくる。

 

ということが起こるので、あなたのビジネスが「シンプル」になるんだ

この凄さがわかるかい?

 

だから、僕はあなたに対してこの記事で問いたい。

あなたはスポーツという手段を使ってビジネスを始めた人だろう。

(もしかしたら、これから始める人かもしれないけど)

 

そんなあなただからこそ、以下の事を自問自答してほしい。

「なぜ、自分は今のビジネスをやってるんだろう?そして、そのビジネスを通じて自分は何を手に入れたいのだろう?」

こう問いかけて欲しいんだ。

 

シンプルな質問なんだけど、これがすぐには答えが出せないほど難しい場合もあるから不思議だ。

 

でも、僕は常に、こうした質問を自問自答することで、少しずつ自分の想う形にビジネスを作ってきた。

 

「なぜ・・・」

この「Why」について真剣に考えられる人は、僕のこれまでのビジネス経験を通じても成果を出してきた人ばかりだったからね。

 

新しい1年を迎えるこの時期だからこそ、少し時間をとってでも考えてほしいと思う!

 

あ、そういえばこの記事で紹介した、少年サッカークラブ。指導者が子供達の変化をみて、うまく動画などを活用して今まで足りなかった部分を補ってるそうだよ。

 

この指導者にとって、このサッカークラブの目的は「子供達の成長」だったようだね。その目的の為なら、手段を選ばずにyoutubeも活用するわけだからね。

 

それほどに目的意識を持つ事は大切だということで・・・笑

 

それでは。

 

 

追伸 なぜ、僕がこのスポビジ大学を作ったかわかる?

それは、今日も少し話が出てたけど僕のような苦労を誰にもさせたくないからというのが理由。

僕の起業当初の失敗を知りたい人は、以下の記事をどうぞ…

宮城の起業ストーリー