From:宮城奈津子
はい、難しいタイトルで日々読者の離脱を増やしている私です。もっと興味を引くようなタイトルつけろよ!という声は重々聞こえております。気をつけます。
さて、あなたの記憶にも新しいかと思いますが、スポーツ界でのパワハラ問題が日々浮き彫りになってきていますよね。
オリンピック選手のパワハラ問題や、某プロサッカーリーグの監督問題、あとは大学や高校などのパワハラ・暴力問題etc…
実はこれ、浮き彫りになってきたのは近年のようですが、こんなこと昔の方がたくさんあったと思うんです。ぶっちゃけ、私たち世代が学生の頃なんて、ガバナンスもクソもなかったですよ。
体育大なんかは「1年生は奴隷」で「4年生は神様」っていう暗黙の制度がありましたからね。(なんやそれ)
でも、当時はそれが当たり前だと思っていたわけです。特に日本人は「我慢の美徳」がありますし、ここで投げ出しては負けみたいな根性論がまかり通っていたわけです。
なので、多くのハラスメント(いやがらせ)は、泣き寝入りされていたわけなんです。
この時点で、もう時代の変化に気がつきません?そうです、時代の変化って、めっちゃ早いんです。
単純に、昔は良かったことが、今はダメってこと。これがすんごい増えているんです。
見える化されることで起こったこと
インターネットやSNSが普及した中で、不特定多数の人と交流ができるようになりました。
最初は、「〜に行ったよー♪」という感じの、友達へのコミュニケーションツールだったり、リア充投稿などで使われていたんです。そもそもSNSというのは、本来は楽しむために、コミュニケーションのひとつとしてツールを利用していたと思うんです。
私、がっつりmixi世代なんですけど、もうただのアホ記事を投稿して、友達からのツッコミを待ってまーすって感じでした。笑
でも、普段真面目に話さない私が、ちょろっと本音の部分(弱さ)を見せると、夜中だろうが友人らがアパートに来て(というか押し寄せてきて)話を泣きながら聞いてくれるなんてこともありましたね。(当時のかまってちゃんの私w)
これがSNSの始まりだったなぁと、今となっては思います。
しかし、情報というのは本当に色々ありますから、いいことばかりではなく、悪いこともどんどん見える化されてきたわけです。
例えばツイッターなんかで「こんな嫌がらせがあった」と投稿すれば、正義感の溢れる人たちが「ありえない!」「これは通報レベル!」「労働基準法に違反しているので、訴えられますよ」などと、炎上することで、これまで隠れていた悪事が、「見える化」されてきた。
となると、発信者側も、「私もこんなことされた!」「うちではこういったことがまかり通っている!」などといった情報がバンバン出てきたわけなんですよね。
しかし、ここでやっかいなことは、ネガティブなことだけでなく、ポジティブな要素でさえも叩かれる場合もあります。
例えばリア充投稿ひとつでも、一見ポジティブな要素が満載のように見えますが、ある人からは
「私はキラキラできていないということを見せつけられているようでつら」
なんて人がでてきちゃうわけなんですよ。
「えー!別にあなたを苦しめようとして投稿したわけじゃないのにー!」ってなりますよね。でも実際にあるわけです。
なので、私たちは「こんな投稿をしても大丈夫かな?」と極端に周囲を気にするようになったんです。
mixiやってるときはこんな時代になるとは考えてもいませんでしたね(アホ記事ばっかやし)
モラルが問われる時代
となると、ここはもうモラルの問題になってきます。お互いがお互いに配慮しあう環境ですね。これは、個人でも企業でも同じです。
例えば、電車の中でケータイ電話がなったら後からかけ直すよね、とか、誰かに挨拶されたら挨拶し返すよねとか、何かをしてもらったらお礼するよねとか、ものの善悪をわきまえて正しく振る舞おうとする気持ちのことをモラルと表現します。
でも、実際このモラルって、人それぞれなわけじゃないですか。
「私はこれが善だと思っていたんです」と言われても、相手が「悪」だと捉えられたら、あなたがしたことは「モラルに反する行為」なわけです。
つまり、モラルの基準がないわけですよね。
これって、価値観が合う人同士が連むのと一緒だと思うのですが、やはり「こうされたら嫌だよね」「こうされたら嬉しいよね」という道徳的というか倫理観というか、そういったものが似ている人といるほうが、より嫌な思いをしなくて済むわけです。
となると、モラルの似たような人に、人は引き寄せられるわけなんです。SNSでもそうですよね。同じような価値観、同じような嫌悪感、同じような幸福感。そういったモラルが似た人に、人は集まりたくなるわけです。
面白いですよね〜。
企業のモラルとは?
では、実際にあなたの会社で考えてみるとどうでしょう?良いお客さん像(ペルソナ)というのは、あなた(社長)と似たモラル(価値観)の人ではないでしょうか。そういった人たちが集まるから、余計にそのモラルが浮き彫りになるし、惹きつける力も強くなるわけです。
でも、会社というのは、(一人会社を除く)組織で動きますよね。つまり、社長個人のモラルだけでは、しっかりとしたモラルがPRできにくいわけです。
Aさんは、あそこで怒るけど、Bさんはあそこで褒めていたよね。となると、それぞれ個人のモラルで判断されてしまうため、会社としてのモラルがまぁブレてくるわけです。そうなると、会社の求める「良いお客さん像(モラルが共通している人)」は集まりにくくなる。
となると、個人のモラルと違って、会社はそのモラルの「基準」となるものを、作らなくてはいけないわけです。
それが、コンプライアンスであり、組織のガバナンスなんですよね。
(あ〜難しく書いちゃってるな〜ダメだな〜みなさんごめんね〜)
会社の指標をつくるべき!
個人ではモラルが自分軸で判断できるけど、たくさんの人がいる会社や組織では、モラルがバラけるから、価値観の合うお客さんが集まりにくいよねって話をしました。
そこで、企業のモラルを決めるために、「コンプライアンス(法律に違反しないこと)」があり、その「コンプライアンス」を管理するのが「ガバナンス(法律違反を犯さないようにする管理体制)」なわけです。簡単に言えば。笑
ただ、実はガバナンスって、これまでは上場企業があらゆるステークホルダー(利害関係者)に示すために作られたようなものだったんです。我々の会社は法律を守って、ちゃんと経営していますよ、だから安心して投資してねっていう証明のようなものです。(※上場企業はガバナンスの報告義務がある)
だから、小さな会社や中小企業、ましてやスポーツ界には関係ないって思っていたんですね。
しかし、冒頭でも話した通り、企業不正や労働環境問題、ジェンダー問題、協会問題、スポーツ界の暴力問題や不祥事が浮き彫りになり、スポーツ界も社会的影響が大きいと判断されたわけです。
そこで、昨年の8月にスポーツ庁から「スポーツ団体向けのガバナンスコード」が発行されました。それほどまでに、スポーツ界も企業の社会的責任(CSR)が重要視されてきているわけです。なぜならスポーツ界も社会への影響力が高くなっていますからね。
となると、これまで蔑ろにされてきたスポーツ界こそ、ガバナンスをしっかりしとかないと、お客さんや支援者、あらゆるステークホルダーにご迷惑がかかってしまうよ?ってことなんです。
そうした会社の基準だったり、指標だったり、モラルを見える化したものがガバナンスなわけですから、利益を追うだけでなく、そういった社会の責任もしっかりと全うしたうえで、儲けてねってことなんです。
ガバナンスには時間をかけてもいい
とはいえ、このガバナンスを作り上げることは、めちゃくちゃ労力がかかります。時間もかかるでしょう。よー分からんことが多すぎて嫌になっちゃうかもしれませんね。
とはいえ、経営陣だけのガバナンスだと、必ず不備があります。経営側だけだど、直接現場の様子をチェックすることができませんからね。(経営陣が怖くて言えない雰囲気があるなら尚更てきとーなガバナンスになっちゃう)
なので、社内全体でガバナンスを作り上げる必要があります。(ここ大事)
そのためには、社内でガバナンス会議をしっかり持つこと、そしてその会議のたびに必要なガバナンスを追加していく。すると、日々会議をすればするほど、あなたの会社のガバナンスがひとつひとつできてきます。
しかも、それが会社のモラルとして社員に浸透することで、各個人で発信する内容にブレがなくなりますし、「法人格」として捉えられるようになってきます。そういった徹底した姿勢が、お客さんの信頼を集め、似たような価値観のお客さんが次々と集まってくるのです。
インターネットが普及した背景には、こういったガバナンスへの配慮が今後はさらに加速していくことでしょう。なんだか常に監視下にあるようで、息苦しい感じもしますが、こちら側が準備さえしておけば、堂々と会社の進むべき道を行けばいいのです。
リスクを消した上で、堂々とやりたいことに集中したほうが気持ちいじゃないですか。(誰にも文句は言わせないぜ!)
透明性のある会社にするために、多くの人を巻き込みながら、自然とガバナンスが守られるような会社作り。今後はそういった視点からもっと堂々と経営ができるようになればいいのかなと思います。
とにもかくにも、今後私たちスポーツ界においても、ガバナンスには力を注ぐ必要があります。ぜひ、できることから、初めて見てください。
参考サイトも貼っておきますので、ぜひ参考にしてあなたの会社のガバナンスを作ってみてくださいね♪
◯スポーツ庁スポーツガバナンスコード(一般スポーツ団体向け)
それでは、今回の難しい話はおしまい!
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