スポーツで起業して負けない為には?

地域ナンバーワン戦略

from 宮城哲郎

 

毎日、凍えるような寒さに震えながら、今日もスポーツビジネスで成功したいと考える人達のために、自分の経験をシェアしようと頑張っている宮城です。

僕の住んでいる沖縄は、気温的には東京よりも高いはずなのだが、地理的な特徴なのか風もある地域なので、体感温度では凄く寒いような感じがする。(というか寒い。)

前回の僕の記事でもお伝えしたが僕は寒いのが苦手だ。いや、むしろ嫌いだ。笑

(ちなみに前回の記事はこちら → 成果を出すためにモチベーションをあげてはいけない

 

まず、ちょっとカフェで仕事でもしようものなら、使ってるMacの冷たさで集中なんて出来ないことはネックの1つだ。(僕はPCを使っての仕事が多いのでね…)

そうした対策のためにと、手袋をはめてPC作業をするのだが、ここで新たに問題が起きる…それは。

手袋をはめたままだと「タイピングをミスる」という事態が起きることだ。

なので、そこで僕はあるアイディアを思いついた。

そのアイディアとは、手袋の第1関節部分をハサミで切って指先だけを露出するというスタイルに改良を施すということだ。

 

我ながら、凄くアイディアマンだなと思ったのだがあなたはどう思っただろう?(良かったら真似して良いからね)

 

こうした創意工夫の末に、自分にとって苦しい状況を超えていく感じが、なんとも起業家マインドぽいなと感じて、日々、自尊心を保ちながら仕事をしているというわけだ。

 

当然、スタバなどでこのようなスタイルで仕事をすると、周りのお客さんに変なヤツだという風に見られることもあるだろう。

 

でも、ビジネスとは「戦場」だ。見た目を意識してどうやって、この戦場を戦い抜けると言うのだろう?

 

例え見た目が悪かろうが、それが「成果(目的)」に繋がるのなら、僕はカッコ悪い方法を実践する。

 

僕がビジネスを始めた動機は「起業したらカッコイイ」ではなく、自分という人間でも「誰かに役立てることができるのか?」ここが動機だからね?

 

であれば、「自分がどう見られる?」なんてそんな小さな事、関係ないだろう!?

 

ん???

 

・・・(あなたの心の声が聞こえるよ?)

 

・・・・・・(「宮城さん。どうしたの?」という声がね。)

 

・・・・・・・・・・(大丈夫、安心してほしい。ちゃんとこの前フリには意味がある。)

 

ということで、早速、本題にいこう!

 

スポーツを仕事にしたい人の動機とは?

さて、僕がこれまで関わってきた人達の中で、「あ、この人はこれから上手くいくんだろうな?」と思う人達がいるのだけど、そこにはある特徴が存在する。

 

それは…。

「自分のやりたい」よりも「求められているものは何か?

ここに主軸を置いてビジネスをしているという人達だ。

 

スポーツビジネスって何が特殊かというと、傍目から見て「カッコ良そうな業界」に見える事だ。

 

スポーツという世界の華やかさがそうさせるからなのか、「スポーツを仕事にしている人 = イケてる」という風に見られるというわけだね?

 

僕が起業した10年前は、「スポーツを仕事にしてる人 = アホじゃないか?」だったんだけどね?本当に時代は変わったものだ…。(きっと、僕もそうした時代に大きく貢献している事だろう。笑)

 

そんなわけだから、スポーツという分野で起業をしようとすると、多くの人が着手するのは「自分のやりたい事」が、まず先行されて行動を起こすことになる。

 

例えば…

 

「サッカーというスポーツが好きだ → サッカー教室から始めよう」

みたいな感じだね。

 

もちろん、せっかくリスクを追って起業したわけなんだから、決してそれが悪いと言ってるわけではない。

 

そして、実際に自分の「やりたい事」で、すぐに結果を出す人も存在はする。そして、更に一部では「大成功」する人もいる。

 

でも、ほとんどの場合そうではない。傍目から見て「好きなことでメシが食えてる」だけでほとんど終わる。

 

さて、それは一体なぜだと思う?

 

その人自身の「やりたい」が周りに「求められていないから」だ。

 

僕の「やりたい」が玉砕した日…

このことは、僕の実体験からもきている。

僕自身、若い頃はサッカーという競技でお金を頂いて生活をさせてもらっていた。色々な国でもそうした生活をしていた事もあるので、将来は「サッカーに恩返しをする」という事を真剣に思っていた。

で、現役を退き沖縄に帰ってきた僕は、そうした想いもあり「自分のプロとしての経験を活かすためにサッカー教室を開催しよう!」とすぐにサッカー教室を開校した。

正直、当時はある程度「勝算」もあった。

なぜなら、まだまだ沖縄では「サッカー教室」というものが多くは無かったし、そこそこ人気もある(つもり。笑)だったので、セカンドキャリアとしても最適だと思ったんだ。

でも、蓋を開けたら…。「誰一人として教室に来ない」という寂しい結果に終わったんだ。

 

僕は好きなサッカーを「教えたい」

だけど、僕にお金を払ってまでサッカーを

「習いたいわけではない」

 

僕は、この市場のギャップを無視してたんだね。というよりも、当時は気にもしなかった。

 

だから僕は考えた…。

「じゃ、何をすれば僕にお金を払ってくれるんだ?」とね。

 

そこで僕が打ち出したのは、サッカーを売るのではなく「サッカーの効果」を売るという事だった。

一番にやりたかった「俺がサッカーうまくしてあげるよ!!」という想いを早々に捨てて…

「運動が苦手だと思うのなら、僕と一緒にサッカーしない?」という感じで、全く逆の層に対象を変えたのだ。

そして、これが当たったわけだね。

 

「運動が苦手な自分の子を、どうにかして楽しく運動させてほしい」

そんな悩みに応えたわけだ。

 

これがどういう事だか、あなたにはわかる??

 

  • まず、僕は持っている全てのサッカーの本を捨てた。なぜなら、僕が選んだ対象の子に幸せになってもらうには、「サッカー」のスキルよりも「遊び」のスキルだったからだ。
  • 今まで全く関心も無かった分野を徹底的に学んだ。子供の発育発達、心理学、教育学、食育、etcといった物を学び直した。こうした分野は女性が多く勉強している。勉強会の中に「男性は僕一人」みたいな事も多かった。
  • 必要とあれば、子供達を専門的に教えている現場(幼稚園・保育園)の先生達にも積極的に会いにいった、そこで運動を一緒にするというボランティアを行った。子供という存在を理解するのにはこれが一番近道だったからだ。
  • etc

 

上記の事が以外にも、「自分が求められている事」に応えるために、必死で勉強して行動したわけだ。自分の「やりたい」を横に置いておいてね…。

 

でも、結果的にそれは良い選択だったと思う。というか、最初の段階で後悔も何も無かった。なぜなら、お客さんに「感謝」されたからだ。

 

「宮城さん、本当にありがとうございます。宮城さんがいなければ、うちの子は…」

そうしたやり取りをしながら、何度も保護者と一緒に涙したものだ。

 

「自分のやりたい事では無かったかもしれない。でも、間違いなく今の自分は幸せだ」

心の底からそう感じたし、いつの間にか僕の「やりたい事」も変わって行くのがわかったんだね。

 

あなたは何の為に起業したの?

ここ最近、僕は多くの場所でこの言葉を質問する。

なぜなら、この起業の動機ってビジネスを作っていく中で、凄く重要な要素だから。

 

例えば、あなたが「お金の為に…」という動機で起業したとしよう。その場合だと、お金がある時は良いけど、お金がない時はとてもじゃないけどモチベーションなんて上がらない。

もちろん、あなたも知っての通りビジネスは「山あり谷あり」だ。当然ながら、うまくいかない日々が続く事だってある。だって、ここはお客さんに「求められているかどうか」の部分だからね。

お金が動機の人は、その日々に耐えきれなくて辞めちゃうんだ。もし僕も、それが動機だったら、最初の失敗の時点で辞めていたかもしれない。

 

これはスポーツビジネスも同じで、もしもあなたがその「競技」が目的で、起業を志したのなら、その競技の景気によってビジネスは大きく左右されるわけだ。

でも、そうした事ってビジネスには関係ないよね?

外的な要因にいちいち左右されてたらビジネスなんて出来やしない。

 

だから、僕はあなたに質問している。

「あなたは何の為に起業したの?」とね。

 

別に「カッコイイ理念を掲げろ!」とかそういう綺麗事が大事だと言ってるわけではない。ただ、ビジネスという物には「需要」と「供給」とがあって、その「需要」が何かを無視して、自分の好き勝手に「供給」してもうまくいかないよ?ということを言いたいわけだ。

 

なぜ人はお金を払うのか?

それはお金を払ってでも「解決したい何か」があるからだよね?

 

だとしたら、「それが何か?」ということを必死で探して、そこを自分の戦場だとしてあなたが努力できたのら…。

 

何も考えないでやる人よりも、何倍もうまくいきそうな気がするしのではないだろうか?

 

要するに、「自分のことだけ見てカッコばっかつけずにもっと周りを見ろよ!」ということだ。

 

さて、ここまで話を聞いてあなたはどんな事を感じただろう?

 

「なんか、ムカつくな・・・こいつ」と思っただろうか?

「自分も泥臭く行こう!」と思っただろうか?

 

あなたが、どう思ったところで僕には関係がない事なんだけど…。

もしも、あなたが前者の考えであれば、あなたが鏡を見てる間に、僕は悩んでいる人達のところに足を運ぶだけだし。

もしも、後者であれば、きっとあなたはいつか僕と一緒になって困っている人達の元に行くのだろうね?

 

それでは。

 

追伸 なぜ、僕がこのスポビジ大学を作ったかわかる?

それは、今日も少し話が出てたけど僕のような苦労を誰にもさせたくないからというのが理由。

僕の起業当初の失敗を知りたい人は、以下の記事をどうぞ…

宮城の起業ストーリー