先生業必見!体験に意識を向ける発想

パーソナルトレーナー集客

From 戸川俊輔

 

スポーツトレーナー、インストラクター職のあなたにお届けしていきます。

今回のテーマは「体験」です。

 

体験といっても、ここで言うのは、あなた自身の体験ではなく、クライアントの体験に注意を向けて観るということ。

この視点を間違えてしまうと、今後のクライアントとの関係構築に亀裂が生じるかもしれません。

ですので、今回は僕なりの視点で「体験」を少し掘り下げて考えていきます。興味のあるあなたは、是非読み進めてみて下さい。

 

クライアントに伝わってる?

 

あなたはこの様な経験がありませんか?

  • クライアントさんより何度も聞き直される。
  • クライアントさんが話を聞いていない。
  • 生徒さんから分かりにくいと言われる。
  • 見本通りに動いてくれない事に腹が立つ。

 

上記の様な事を放っておくと、このようになるかもしれません。

  • 来店回数が減る。
  • 話せる環境の準備がしにくくなる。
  • 分からない先生とレッテルを貼られる。
  • いつも怒っている先生に見られ恐がられる。

 

どうしてもトレーナー目線・視点で関わると、クライアントさんは困ってしまう事があります。その事は肝に銘じていた方が良いと僕は考えています。

 

何故なら、クライアントは自分の抱える悩みや問題を解決したいという想い、そして理想の未来に対してあなたに時間を預けているわけです。

 

ですから、どんなにあなたに知識やスキルがあったとしても、一方的にあなたの知識や方法、力だけでどうにかしてやろう的な発想には要注意です。

 

では、どうしていくべきなのか?少し掘り下げて行きましょう。

 

 

必要なのは、相手目線になること

 

クライアントと関わる時の前提条件として、僕が大切にしていることがあります。それは相手目線になることです。

 

では、なぜ相手目線が必要なのでしょうか?

 

例えば、クライアントとカウンセリングをする場面を想像してみて下さい。

それも初回カウンセリングで、初めてあなたと関わるという設定で考えてみましょう。

 

あなたにはどのようにクライアントが目に映っているでしょうか?

  • 緊張している雰囲気
  • 上辺だけの悩みを言っている
  • 探られている
  • 何だか距離が遠く感じる

 

恐らく上記の様なイメージが湧き上がったのではないでしょうか?

 

初めてのお店、初めて関わる人・・・・

満員電車で知らない人が隣に座る時の事を少し想像してみて下さい。

 

あなたも緊張しませんか?無意識レベルで身体は緊張を覚えています。

この緊張している体験こそ、相手にも同じことが起こっている可能性があるわけです。

 

であるならば、トレーナーであるあなたが緊張していたら?何も始まらないですよね?

 

人は見えないもの、分からないものに不安や恐怖を感じるものです。

 

クライアントからは、トレーナーであるあなたが分からない、もしくは知らない。

お店の雰囲気やシステムも分からないという状況にいるわけです。クライアントが前もってネットで調べしたとしても同じです。

 

人として信頼できるトレーナーなのか?ここの準備が非常に重要になってくるという事です。

相手(クライアント)に緊張を与えない為には、あなた自身が緊張を解き放ち、相手目線に立って、オープンマインドで関わる積極性を作り込んでいく事が必要になってくるのです。

 

では、そのオープンマインドを作る為に、必要なものは何かについての手掛かりを探していきましょう。

 

インストール体験があるのか?無いのか?

 

僕は「知らない前提で関わる発想」を大切にしています。

トレーナーであるあなたは、身体の知識や技術を知っている。

ただ、クライアントは知らない事が恐らく多い。知っていたとしても上辺の知識であり、それ自体を体感・体現できていないかもしれないのです。

 

 

少し違う角度から、具体的な例を出してみます。

 

国籍の違う外国人が居ます。

そんな外国人は、日本の文化に触れてみたいと、あなたに日本の代表的な食べ物を聞いてきました。

そんなあなたは「やっぱり梅干しでしょ!」と考えました。

 

あなたは、その外国人に対して、「日本の梅干しは酸っぱいですよね?」と言ったとしましょう。

 

その外国人が梅干を知らない、食べた事も、見た事もない人だったらどんな反応が起こるか想像つくでしょうか?

 

この様な場合、あなたはどんな過程で説明していくでしょうか?

  • 日本の梅を説明します。
  • 梅を漬ける事を説明します。
  • その漬ける時にどんな調味料を入れるか説明します。
  • 梅干しの完成にはどれぐらいの時間が必要か説明します。
  • 完成した梅干しは見た目この様なものになります。
  • 味覚としては「酸っぱい」を感じるかもしれません。
  • 中に入っている種は食べません。
  • ご飯と合わせる事で食べやすくなります。

 

上記の様な説明をした後で食べる。ある程度、梅干しの知識を入れた状態から食べる行動に移すことで、どんな反応が起こるのかをイメージして食べる事ができます。

 

食した後に、その外国人が

 

  • 「美味しい!また食べたい。」と思うか?
  • 「酸っぱすぎる。もういらない。」と思うか?

 

こればかりは、食さない限り分からない。

梅干しを体内に取り入れる体験があってこそ、結果が分かる事になります。

 

それを、もしあなたが知っている前提で、「食べてみて!」と強制したとしたら?

 

「何この人。食べた事のない得体の知れないものを、分からないのに!」

 

この様に、クライアントに不満・不信感を与える事に繋がってしまいます。

 

これはトレーニングSessionの中のトレーナー対クライアントでも起こりえるわけです。

※学校で言えば、先生 対 生徒の関係

 

初めてあなたのお店に来て、初めて体験する教室やトレーニングSession。

そんな状況で、あなたの知識やスキルを一方的に伝えられても、クライアントは急な情報量の多さにビックリしてしまう事になりかねないのです。

 

トレーナーとしての発想で、1つの種目腹筋で説明するとしましょう。

 

今から腹筋を行います。

因みにあなたは腹筋を行った経験がありますか?

 

➡やった事がある場合は、一度クライアントの方法を見せてもらう。

➡やった事がない場合は、説明・方法に入る。

 

腹筋の経験があるのか?ないのか?で進むべき方向が違う事になります。

クライアントが持つ情報を確認しながら進めて行けるのか?
クライアントは知らない為、情報・知識を先に与えるのか?

 

クライアントの体験の有無で、どこから提供していくのかが決まってきます。

 

知っている事に対して、わざわざ一から説明されることは、クライアントには面白くないし、押しつけに感じてしまう。

一方、知らない事に対して、トレーナーが一方的に進めすぎてしまうと、クライアントは理解することなく、ついていけないから面白くないと思ってしまう。

まずは、トレーナーがクライアントに寄り添う前提で、関わることが必要になってくると思います。

 

実践中の体験を言語化してみる

 

いざ実践する中で、僕は意識的に行うことがあります。

それは、クライアントの感じた事を言葉に出してもらう事です。

 

何故なら、やってみて感じた事は、そのクライアントの体験でしかないからです。

同じ腹筋をしたとしても、感じている場所も違えば、その反応も言葉も違う。

 

僕自身はクライアントにアウトプットしてもらう事で、そのクライアントが何処まで自分の身体と脳に実践した体験を落とし込んでいるのかを見つける事に意識を向けています。

※勿論言語化できるものと、できないものがあります。だからこそ、擬音語や擬態語が存在するのです。

 

さあここまでの説明で、恐らくあなたも気づいたと思います。

最初の段階でカウンセリングを細かくして聞き出すことが出来るのであれば、誰にでも出来る事であると思います。

 

ただし、色んなパターンがある事も押さえておきたいです。

 

トレーナーという職は様々なパターンでクライアントと関わる

 

  • 1対1で、じっくり時間を掛ける事が出来る個別Sessionなのか?
  • 4人~30人等の多数の中で指導するグループSessionなのか?
  • 大多数が参加する講座・セミナーなのか?
  • オンラインで関わるSessionなのか?

 

 

これはオンラインでもリアルでも同じ事が言えます。

 

クライアントさんは過去に何を体験しているのか?この前提条件を知る為に、何が出来るのかをまずあなた自身が考える必要があります。

 

  • 個人Session専用の質問用紙の準備
  • グループレッスン前の質問用紙、レッスン後のフォロー制度
  • クライアントが抱えるであろう悩みや意見の想像
  • 多数決による引き出しの抽出
  • オンラインでの双方向のコミュニケーションで何を引き出すか 等

 

上記の様に体験を可視化する為の発想が必要になってきます。

 

しっかりクライアントと向き合い、何をどこまで伝える事が出来るのかを見抜くためにも体験に意識を向けてみる視点をお伝えしてきました。

 

一度あなたも、「体験」について深く考えてみると良い発見に繋がるかもしれません。

 

あなた自身が体験したことのない出来事に遭遇した時の、あの感覚を思い出して見てはいかがでしょうか?

 

そして、その時の感情はどう動いていたか?

 

僕がクライアントに良く出す例としてシェアします。

経験したことのない痛みが身体に襲って来た時に、あなたはどんな感情(不安、恐れ)が芽生えていましたか?

 

こういった感情の変化をいちいち言語化し、その言葉1つ1つを拾う練習をしていくと、実際に初めて出会った人への対応も変わるかもしれないですし、トレーニングを初めて受ける人への対応も激変するかもしれませんよ?

 

何故なら、相手を重んじる心で関わる意識であるからです。自分に思考を入れない事で断り入れながら相手を知る事は、相手に不快感を与える確立を減らしてくれます。

 

ちゃんとクライアントさんを観て、その人に合わせる発想。

 

あなたの中の解釈を一度違う視点、方向で考えてみると、あなたの普段の振る舞い、体験を可視化出来るかもしれませんよ?

 

僕はあなたのトレーナーライフを応援しています!

 

 

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