スポビジ大学の奈津子です!
先日、インドネシアのバリ島にある「グリーンスクール」へ視察に行ってまいりました!
グリーンスクールは、「世界一エコな学校」とも呼ばれているインターナショナルスクールで、世界中から入学希望者が殺到する今注目の学校なのです。
なぜ、ここまで注目されているかというと、次世代の未来を救うリーダーを育成するというのが、教育方針として掲げているからんです。
グリーンスクールという名前の通り、この学校では徹底されたエコ環境に身を起き、「サスティナビリティ(持続可能性)」を学べる学校として、環境問題や、人権、貧困、労働、平和などについてもしっかりと学ぶことができます。
それらの課題をまず「知る」ことで、この問題をどうにか解決できないか?と考えることが教育の目的のひとつ。
ここでは、小学生が島の法律を変えたという事例もあるほどです。(グリーンスクールに通う双子の姉妹が、小学生の頃「レジ袋をなくす」活動を行い、署名活動の末、ついにはバリ島からレジ袋がなくなりました。小学生ですよ?笑)
また、グリーンスクールに通う高校三年生の卒業プロジェクトとして取り組んだのが、廃油で動かすスクールバスです。グリーンスクールには、世界中から生徒が集まるため、家庭から自家用車やバイクでの送迎が主流でした。
しかし、この高校三年生の卒業プロジェクトで、校内のレストランや近くのレストランから捨てられる油(廃油)を使って、スクールバスを走らせることを考えました。
毎日、レストランや家庭からは多くの廃油が流れていきます。しかし、その廃油を集めてスクールバスを走らせることで、余計な油が海や川に流れずにすみますし、スクールバスを走らせることで、他の家庭で無駄なガソリンを使わなくてすみます。
これを、学生のうちから形にするわけですから、本当に素晴らしいですよね〜。
そんなグリーンスクールでは、「起業家精神を養う」ということも教育要素として取り入れているため、小学生や中学生が自らアイディアを形にし、実現し、のちに若いうちからNPOやNGO、株式会社などを立ち上げ、組織を作っています。
これはスポビジ大学も学ぶところが非常に多く、とても刺激になりました。
こちらはメイン校舎です。
この建物はすべて竹で作られていて、これがかなり丈夫で、雨風にも耐えれる構造なんだとか。
世界中の建築家が、このグリーンスクールを訪れるほど、竹でできた校舎は、機能的でデザイン性も素晴らしい。
また、校舎にはほとんど証明がなく、太陽の光が校舎に入るよう設計されています。校舎も壁などの仕切りも少なく、本当にのびのびとした環境で学習ができているそう。
実際、見たかったのは「エコ・エコ」しすぎていないか?という部分です。ちょっと語弊があるかもしれませんが、あまりにもエコエコが強いと、多くの人は躊躇してしまいます。(私がそうです。笑)
しかし、ここでは最新のITも学んでいました。パソコンが使える部屋には、ちゃんとルーターも完備されていますし、教室にはすべてプロジェクターとスクーリーンが完備。
というのも、グリーンスクールでは、ほとんどがプレゼンテーションの授業なんだとか!幼稚園の頃から、自分の持っているアイディアを、英語で、ペラペラとプレゼンテーションするんですって。笑
こういった自然を大切にした経験のある子供達こそ、未来を救うリーダーになるんだろうなと、実際に見て思いました。
とにかく、今回の訪問はとてもいい勉強になりました。教育というものの本質というか、自然とテクノロジーの融合というのか。ここで学ぶことはすべて未来に繋がることなんだと、感じることができました。
皆さんも、ぜひ実際に足を運んで、この目でみてきてください。きっと、さらなるいいアイディアが生まれてくることだと思いますよ?