こんにちは!スポビジ大学の奈津子です。
6月21日に東京で行われた「SDGsワークショップ」に、弊社代表の宮城と、私とで参加してきましたよ〜!
そもそも、SDGsとは何なのか?というところだと思うのですが。
SDGsとは、国連で採択された世界中の社会課題に対して取り組み、2030年までに解決していこうという目標のこと。その社会課題を大きく17の項目にわけて、世界中の企業や団体が、その課題に取り組むことを推奨したものです。(詳しくは外務省のウェブサイトをご覧下さい)
最近話題の「ESG投資(環境・社会・ガバナンス)」という言葉もあるように、今や持続可能な企業でないと「投資・支援されない」という風潮が起こっているのです。
ただ、経済成長をするだけでなく、それを社会に還元するという活動自体は、以前から多くの企業が行ってきた事だと思いますが、それをより自社のビジネスのミッションや、ビジョンの中に取り入れ、持続可能性のある会社を作るというスタイルを推奨しているということなのです。
・・・まぁ、簡単に言うと、「社会のためになるような会社が応援される時代だよ」ってことです。笑
でも、考えてみれば、そりゃそうですよね。
似通った会社が乱立する中、自分勝手な会社や社会のことを蔑ろにするような会社には、誰だって投資したくありませんからね。
そういった社会の流れがあるにも関わらず、実はまだ日本でSDGsの普及が18%程度。世界ではもうすでに浸透しているのですが、日本ではまだまだ認知度が低いわけですよ。
実際、このスポビジ大学のブログをご覧になって、初めて知ったという方もいるでしょう。
でも私たちはその中でも、「SDGsとスポーツビジネス」という観点から、そのノウハウを提供していきたいと思っています。
今回、参加したワークショップでは、「カードゲームを通して学ぶSDGs」というものでした。
それぞれグループに分かれて、自分の人生のゴールカードが割り振られます。
そのゴールは人それぞれ。「できる限りの富を手に入れる」という人や、「飢餓を救う」というゴールの人、「できる限りの時間を手に入れる」人や、「1200ゴールドを手に入れる」というゴールの人。
ゲームの中で、それぞれが与えられたゴールに向かって、経済活動や社会活動を行い、人生を過ごしていくというものなのですが。
「世界のバロメーター」というものが黒板に貼られます。
それは、例えば「できる限りの富を手に入れる」というゴールを持った人は、とにかくお金欲しさに、利益の残る経済活動を行います。
経済成長をすれば、青のマグネットが+1追加されるのですが、その代わりに、環境が悪化するため、緑のマグネットが-1になってしまいます。
しかし、そのゲームの前半戦では、自分のゴールを達成するために、多くの人が「経済活動」に走っちゃったんです。(私含めw)
するとどうなるかというと、経済(青)のマグネットがズラーッと並び、環境(緑)や社会(黄)のマグネットがどんどん少なくなったわけです。
そんな世界のバロメーターを目の当たりにすると、みんなで少し、考え出すわけです。
「ねぇ、あれどうする?」
「富ばっかり追いかけてたら、環境悪化しちゃうよね」
「これ以上環境や社会を蔑ろにしたらやばくない?」
そういった会話が出てきます。
で、そんな世界のバロメーターを確認した後、一旦休憩を挟んで、次はゲームの後半戦です。
するとなんと、後半戦では、経済活動にばかり走る人がいなくなり、環境や社会活動を行う人が増えたのです。
そして、みんなで協力して、世界のバロメーターのバランスを取ろうと話し合うわけです。
これは何も、会のファシリテーターが促したわけではありません。実際に参加している私たちが、「このままではいけない!」そう思えたんです。
実際に、社会が悪化するとどうなるのか。 環境が悪化するとどうなるのか。 そういった写真や映像もあるんですよね。 それを知ってしまったら、やはり社会や環境を蔑ろにはできなくなるわけです。
なぜなら、そもそも地球に住めないほど環境が悪化すれば、経済も無意味になります。全人類が貧困になってしまっては、せっかくの商品も売れなくなります。
『何かをやるときには、何かしらのリスクがある。』
まるで反比例するかのような世界の現象。それを、可視化できるようなゲームの内容だったのです。
そうやって、ゲームの中で現実世界を描写しながら進めていくと、やはり「未来」について考える時間が多くなるわけです。
そして、私の場合、ゴールが「できる限りの富を手に入れる」だったのですが。このゴール、とても抽象的ですよね。
「できる限りって、いくらなの?」
そうやって考えながらゲームを進めていくと、結局私はゲームが終わった後に、自分がゴールにたどり着いたのか、判断できなかったんです。
しかし一方で、「1200ゴールド手に入れる」ことがゴールの人は、何をしたかというと。
余った自分の富を、お金がない人に分け与え始めたんです。
だって、その人の与えられたゴールは「1200ゴールド」を手にする事ですから、2000ゴールドあっても、3000ゴールドあっても意味がないんですよね。 そこで、お金の余ったその人は、「社会や環境をよくする活動をしたい人」に対して、どんどんお金を分け与えたんです。
これ、ゲームだけどすごくないですか?
結果、このゲームを通してわかったのは、「自分の人生のゴールを決めない限り、満足のいく結果が得られないし、他の誰かを救うことさえできない」ということに気づかされるわけです。
いや〜深い!
たかがゲームですが、本当にビジネスの本質的な部分を学んだ気がしましたね。
そして、私たちは今後こういった情報を、スポビジ大学でもどんどん発信していきたいと思いましたし、そうした発信を続けることが、よりスポーツの価値を上げることにもつながると確信しました。
詳しいゲームの詳細が知りたい方は、ぜひ一度「イマココラボ」さんのところで、セミナーに参加してみてください。本当に素晴らしいゲームでしたよ!^^
スポーツで経済活動だけでなく、社会にも環境にも貢献する。
これって、あなたのミッションにもなりえませんか?
ぜひ、この機会に考えてみてくださいね。
それでは、今回はこの辺で!