from 宮城亮
商品は売れれば売れるほどいい。
そういう風に思っていましたが、売ってはいけない理由があったんです。
皆さんの商品は、どのような約束を顧客としていますか?
昔このようなことがありました。
弊社が企画するフットサル大会で、リーグ戦の結果が審判が本部に報告したものと、片方のチームが思っている結果が違ったというものです。
その差1点。。。
その1点で、優勝を逃したそのチームは、当日ではなく後日そのことを訴えてきて、うちらにもその優勝賞品をよこせ!と迫ってきました。事務所に集団で押し寄せて「土下座しろ!」「参加費も返金しろ!」と迫ってきました。
もちろん当日によく確認したにもかかわらずです。
本当に面倒くさかったので、参加費をお返しして、もう二度と弊社の大会に参加しないようお願いをしました。
当初、弊社を訴えると強く言っていましたが、こちらも顧問弁護士に相談をした結果、審判やまわりのチームに対戦相手にも確認をし、明らかにこちらには非がなかったのでやりとりを一切やめました。
もちろんその後なんの連絡もありません。
ここで重要だったのが。
僕らがそのお客様に何を約束したのか?ということでした。
規約には、「参加費を支払うと大会に参加する権利を有する。順位決定や表彰はあくまでもサービスの範囲内で行う。」と記載しておりましたので。
私どもはそのチームに対して、大会参加の権利を与えることを約束し、そして当日会場をセッティングし大会を開催した我々は義務を果たしたことになり、試合の結果集計や表彰は、あくまでもこちらがどうするか決める権利があるので、果たす義務はなく、もちろん相手が訴えてきたとしても、なんら問題ないと判断したわけです。
しかし、これらの話は決して面白い話ではありません。
このサービスの範囲である商品が、高価なものであったり、大会の趣旨をしっかりと説明しきれていなかったりすると、このような主催者の開催の目的と違う人たちがきてしまうのです。
つまり、しっかりと約束した上で商品を購入してもらわないと、このようなミスマッチが起こり、双方にとっておもしろくないことになり、顧客がクレーマーにも変貌するのです。
みなさんは、ご自身の商品をしっかりと理解してもらった上で購入してもらっていますか?
お客様と何を約束しているのかを明確にしていますか?
目先の売り上げのことだけにとらわれると、ミスマッチがおこり、そのミスマッチがひどくなると商品の評判もわるくなり、お客様と信頼関係が築けなくなります。
そんな商売をしていると長くは続きません。
スポーツビジネスにおいて、例えばサッカーの試合なんかの場合、必ず勝ちます!と勝敗を約束することはできませんよね?
何を約束する事が「できるのか?」
何を約束する事は「できないのか?」
約束できないものは、お客様に絶対に売ってはいけないのです。
自分たちが約束できるものはなんですか?
しっかりと考えてみてください。
【主催者より】
自分の価値観を伝え、それをきちんと理解出来る人達と仕事をする事は、金銭的なメリット以上に重要な事です。この様な、周りに左右されず自分の好きな事で生計を立てるスポーツ起業家にあなたのなりませんか?
↓ ↓