スポーツコンサルタント
ミヤギタスク
突然ですが、あなたのクラブに経営者はいますか?
代表とか、理事長とか、代表取締役とか、役職じゃなくて、
しっかりとクラブの経営をしている人はいますか?
国が経営者創出の邪魔をしたという人達
これは残念な真実だ。何よりも先にお金の心配を取り除いた国、そしてスポーツ振興くじtotoこそが、地域のスポーツクラブに経営者創出の機会を奪ったのかも知れない。
世の中にスポーツで飯を食って行くという概念がなかった。だから、それを作らなければいけない!と考えた役人やtotoなど、今の総合型クラブの基礎を作ろうとした人たちに「スポーツで飯を食って行く」という概念が、一番なかったのかもしれない。
・・・と少々乱暴な言い方をしたが、 実はそれに甘んじているクラブの代表者が一番悪いといのが僕の考えである。
逆に国がここまで手厚くサポートをしてくれたり、お金を使ってくれたのは、やはり国策としてのスポーツや健康、福祉、医療という大きな課題の解決について期待が大きかったからだと思う。
しかし実際はというと、お金を捻出した割に効果がみえない。お金だけもらって消えていったクラブがいるというのが現状で、その結果今後はクラブの育成には支援しないという方向になった。
当初から、国やototo、日本体育協会は、クラブの自立を目指し、それを宣言し、そのために協力する形で大金をばら撒いたのである。私が携わるクラブも、もちろんその恩恵を受けた。
しかし、それらと僕のクラブの大きな違いは、もともと僕らには経営者がいたのである。
もともと営利組織も非営利法人も経営しており、それらの経営をすることで収入を得て生活をしている人間がいた。そこに使い勝手の良いお金が来ただけなのだ。
お金の性質を見れば一目瞭然で、あれは宣伝広告費のようなものだ。あれでクラブの基盤を作るわけではなく、クラブを宣伝するために当初必要な予算なのだ。
しかし、それを財源の中心とし、ガソリンのように使い走り出したクラブは、それがなくなると同時に活動を行えなくなるのだ。
わかっているけど・・・きっとtotoの助成金をもらう時に、「これはいつかなくなる、なくなる時のために何かしておかなければいけない!」と考えたことだろう。
そう考えた時点で全ては終わっているのだ。
クラブは最初から自走していなければならない。
当初から経営をしっかりし、どうやったら収入をアップする、安定化させる、行政の信用を得られるか?という中で、totoを活用するというのは悪くないだろう。その1000万もの大金をまわす(消費ではない。)という実績や経験をさせる意味でも大きかったのである。
しかし、お金がもらえるから始める!なんていうクラブがあれば、お金がなくなれば潰れるのは当たり前である。地域スポーツ界に指導者は多くいるが経営者がいなかったのである。
当初の組織づくりのところから、どうやったらお金が入るのか?まわり出すのか?どこにお金を投資し使うのか?ということが明確になっていれば、そのtotoの財源を市場の掘り起こしにも使えたし、それが巡り巡って血となり骨となっただろう。
しかし、今は忙しいから、とりあえ人件費をもらって、目の前の事業をするだけの毎日では、お金がなくなるのは当たり前である。
ラーメン屋だって一緒だ。
毎日掃除をして、仕込みをして、とお金にならない作業でも、時間は大いに取られる。お金は生まなくても店は開けておかなければいけないし、そこにはいつ来るかわからない一人二人のお客様のためにも2〜3人が待っていなければならないのである。
そうではない。
もともとラーメン屋として成り立っていて、違う味のラーメンを作る、もしくはインスタントラーメンを開発するなどして、事業を活性化させたり、まだ知らない人に知ってもらうためにそのお金は使うべきだったのである。
それが、開店準備にお金を使ってしまっては、オープンと同時に閉店である。 スポーツの経験は、もう何十年もやっていて一流なのかもしれないが、経営に関しては、やはり当初は素人だろうし、指導をしながらできるほど経営は甘いもんじゃない。
ラーメン屋だって、経営のことだけ考えたら、原価のかからない安くて少ないラーメンになる。職人はうまいラーメンを作ることに専念する。経営者はそのうまいラーメンをどうしたら世に出してお金を払ってもらうかを考えるのである。
それを同時に一人が行うのはなかなかしんどい作業だと思う。
あなたはどうなりたいのか?
指導者なのか、経営者なのか、今は組織が小さいから両方ではいけない、クラブが小さいうちにしっかりとした役割分担をすることをお勧めする。
追伸
毎月5クラブだけ、無料のクラブ経営相談をメール・スカイプに限り受け付けます。
お問い合わせください。 info@plusnine.shop
ミヤギタスク